みなさんの髪の毛は元気でしょうか?
厳格に糖質制限やマクロビなどをした方の悩みのひとつが、脱毛症(alopecia)です。
心身がすでに疲労しているのに、髪の毛のことなんて・・・・・・
という方。
心身が疲労している人ほど、脱毛に悩まされることになります(^_−)−☆。
脱毛は遺伝と誤解されていると思いますが、そうではありません。
最新の研究で、脱毛を早期に発見する方法が発表されました(Scientific Reports, 2019; 9 (1))。
それは毛包(hair follicle)の電気活動を間接的に調べる方法です。
毛包(hair follicle)には、新しい髪の毛根細胞の幹細胞が多数存在しています。
実験では、磁場測定器(magnetoencephalogram or MEG )を髪の毛(毛根)に軽く圧迫して装着しました。
髪の毛の元気な人では、電気活動が観察されました。
ところが・・・・・・
すでに脱毛している人では、電気活動が全く観察されなかったのです。
つまり、毛根にある毛包(hair follicle)の電気活動で脱毛が予測できるということです。
細胞の電気活動は、糖のエネルギー代謝で生まれます。
つまり、脱毛はとりもなおさず糖のエネルギー代謝の低下を意味しているのです(^_−)−☆。
毛根だけに、糖のエネルギー代謝(ミトコンドリアの酸化的リン酸化)がないというような遺伝はありません。
抗がん剤の投与や放射線治療では、完全に脱毛します。
これは、全身の糖のエネルギー代謝の低下を脱毛が反映しているからです。
なぜなら、髪の毛も脳と同じく非常にエネルギー消費の高い組織だからです(エネルギー需要の多い脳、髪の毛や骨髄が最初に影響を受ける)。
親がハゲているから、将来が心配というあなた。
髪の毛のエネルギー代謝を調べると将来が予測できるかも知れません。
いずれにせよ、脱毛を防ぐには、短期的に何か薬剤を頭皮にすり込むことでは、根本解決にはなりません。
最低は5年くらいかけて、じっくりと糖のエネルギー代謝を高めることに専念しましょう。