◆TUEETニュースレター◆
『認知症末期の明晰エピソード(LE)』
「もう何も覚えていない」とされていた認知症の患者さんが、亡くなる直前に突然目を覚まし、家族の顔を認識して「ありがとう」と言葉を発する——。
これは映画やドラマの感動的な一場面ではありません。
医学的に実在する現象で、「終末期の明晰さ(Terminal Lucidity)」と呼ばれています。
まるで暗闇に包まれた家の電気が、停電直前に一瞬だけ明るく点灯するように、
重度のアルツハイマー病患者の意識が死の直前に奇跡的に回復するのです。
この現象は250年以上前から医学文献に記録されており、現在でも世界中の医師や研究者を驚かせ続けています
(Terminal lucidity: a review and a case collection. Arch Gerontol Geriatr. 2012 Jul-Aug;55(1):138-42.)。
従来の医学では、アルツハイマー病による認知機能の低下は、脳細胞の死滅に伴う「一方通行」で、一度失われた記憶や意識は二度と戻らないとされてきました。
しかし、終末期の明晰さは、この物質主義的な現代の最新のニューロサイエンスではとうてい説明がつきません。・・・・・・・


















