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◆パレオ協会Q&A ◆   『免疫抑制状態とハチミツについて』

◆パレオ協会Q&A ◆

免疫抑制状態とハチミツについて

免疫抑制状態とハチミツについてのご質問への回答をシェアいたします。

(ご質問)
お世話になっております。

血液疾患患者が蜂蜜を摂取してもよいか教えていただきたく存じます。

72歳の男性が骨髄異形成症候群(高リスク群)と診断され、現在入院の上ビダーザを投与されています。

骨髄異形成症候群のために汎血球減少が起きているところに、ビダーザの影響で白血球数が数百/μlまで激減しております。

病院では血液疾患の患者が生ものを摂取することは禁止されており、蜂蜜も対象となっております。

通常成人であれば他の腸内細菌のためにボツリヌス菌が増殖出来ないことは存じております。
上記のような白血球数の患者では、腸管内でボツリヌス菌が増殖する可能性はあるのでしょうか。

患者は骨髄異形成症候群にて体調を崩してから食欲不振が続いており、ビダーザの影響でさらに食欲が減退しております。

現在排便もありますので、腸内細菌は正常に働いており、ボツリヌス菌が増殖出来る腸内環境ではないと考え、少しでも回復を促すために蜂蜜を摂取させたいと考えております。

上記患者に蜂蜜を摂取させても構わないでしょうか。
ご教示いただきたく存じます。ご多忙の中申し訳ございません。何卒よろしくお願いいたします。

(回答)

・ビダーザ(azacitidine)は、抗がん剤の一種であり、メインの副作用は免疫抑制(骨髄抑制)です。骨髄異形成症候群そのもので、感染症にかかりやすくなっていますが、抗がん剤投与によってさらに感染症にかかりやすくなります。

ボツリヌス菌は土壌に広く存在する常在菌であり、どの食品でもその汚染を免れることはできません・・・・

 

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