『偽りの健康神話:オメガ3の“抗炎症効果“の正体とは?』
〜あなたが信じてきた健康常識が実は免疫を破壊していた〜
健康を気遣う人なら一度は耳にしたことがあるでしょう。「オメガ3は体に良い」「魚油で炎症を抑えよう」「亜麻仁油で健康になれる」——。
しかし、もしこれらすべてが巧妙に仕組まれた神話だとしたら?
実は、あなたが健康のために摂取しているオメガ3が、あなたの体を静かに蝕んでいるかもしれません。
炎症を抑える?それとも体を麻痺させる?
EPA、DHAなどのオメガ3が推奨される最大の理由として、必ず挙げられるのが「抗炎症作用」です。確かに、オメガ3を摂取すると炎症反応が収まったように見えます。
では、この現象の正体を探ってみましょう。
真の抗炎症作用とは何か?
まず、炎症とは何でしょうか?炎症は、体内に侵入した毒物を排出するための緊急システムです。これは、家が火事になったときの消防車の出動のようなものです。
想像してみてください。あなたの体という「家」に毒物という「火事」が発生したとき、体はすぐさま炎症という「消防車」を派遣します。しかし、この消防活動にはエネルギーが必要です。体力(エネルギー)が十分でないと、消防車は出動できません。
エネルギーが回復すれば、体は肝臓などの「プロの清掃業者」に毒物の処理を任せることができ、緊急の消防活動(炎症)は自然に収束します。これが真の抗炎症作用です。
オメガ3の恐るべき正体
しかし、オメガ3の場合は全く異なります。
オメガ3は、私たちの体内発電所であるミトコンドリアを攻撃する「エネルギー泥棒」なのです。オメガ6(植物油脂)よりもさらに酸化されやすく、細胞の発電所に深刻なダメージを与えます。
これは、電力会社の発電所が爆破されるようなものです。電気が止まれば、家中の電化製品が動かなくなりますよね?
体内でも同じことが起こります。エネルギーが枯渇すると、体のあらゆる機能が停止し始めます。炎症反応も例外ではありません。
見せかけの平静——免疫抑制の恐怖
ここで重要な区別をしなければなりません。
真の抗炎症作用は、「毒物を効率よく処理できるようになったので、緊急事態が解除された」状態です。一方、オメガ3による炎症の収束は、「体が機能停止に陥ったため、もはや反応できなくなった」状態なのです。
これは、重篤な患者が静かになったとき、回復したのか、それとも意識を失ったのかの違いに似ています。
医学的にこの状態を「免疫抑制(immunosuppressive)」と呼びます。体が外部の刺激に対してあらゆる反応を示せなくなったショック状態です。
化粧で隠しただけの傷
この状況を日常の例で説明しましょう。
あなたの顔に傷があるとします。真の治癒は、傷が完全に癒えて健康な肌が再生されることです。しかし、オメガ3による「抗炎症効果」は、厚い化粧で傷を隠しているだけ。
見た目は良くなったように見えますが、傷は治っていないどころか、化粧品の化学物質でさらに悪化している可能性があります。
抗炎症作用では体内の毒物排出が継続されますが、免疫抑制状態では毒物は蓄積したままです。
表面的には同じように見えても、体内で起こっていることは正反対なのです。これが、エネルギー回復による抗炎症作用とオメガ3の免疫抑制作用の決定的な違いなのです。
サイエンスの盲点と利害関係者たち
驚くべきことに、現代医学でもこの「抗炎症」と「免疫抑制」の根本的な違いが理解されていません。
さらに問題なのは、SNSで「オメガ3の素晴らしさ」を声高に叫ぶ人々の多くが、フィッシュオイルや亜麻仁油の販売者、または長年オメガ3を推奨してきたため引っ込みがつかなくなった人たちだということです。
彼らにとって、事実、エビデンスよりも自分たちの信念やビジネスの方が重要なのです。だから、感情的に反応してSNSにヒステリック(エストロジェニック)に叫んでいるのです。
宇宙の法則に従った生き方を
しかし、真実、エビデンスや叡智は信念やエゴとは正反対の場所に存在します。
私たちは今、大きな選択の岐路に立っています。居心地の良い“嘘”に包まれて生きるか、それとも時に厳しくとも美しい自然の法則に従って生きるか。
あなたの体は、自然・宇宙の壮大な設計図の一部です。その神秘的な仕組みを理解し、尊重することこそが、真の健康への道なのです。
参考文献
・Effects of Omega-3 Fatty Acids on Immune Cells, Int J Mol Sci. 2019 Oct 11;20(20):5028
・Incorporation of a dietary omega 3 fatty acid impairs murine macrophage responses to Mycobacterium tuberculosis. PLoS One. 2010 May 28;5(5):e10878
・Effect of docosahexaenoic acid on macrophage functions of rats. Immunobiology 2007;212(7):583-7