先日、ウエルネスラジオでのご質問の中で、ポリアミン(polyamine)という発癌物質を水に添加したものが流通していると聞いて、驚きました。
ポリアミン(polyamine)は、コルチゾール、エストロゲン、セロトニンなどと同じ糖のエネルギー代謝を止める(甲状腺機能を低下させる)ストレス物質です。
「ストレス物質」とは、私たちの体内でストレス過剰の際に一時的かつ限定的に産生されるものです。
一時的に産生されるストレス物質の働きは、炎症の拡大、細胞の増殖、組織の線維化などです。
炎症を拡大させることで、私たちの細胞・組織は破壊されますが、毒性物質をデトックスすることができます。
また、破壊された細胞や組織を再生するために、細胞の増殖を促します。
現代社会の問題は、これらのストレス物質の体内産生が一時的ではなく慢性化していることと、外部からの慢性的なストレス物質の暴露(摂取)です。
ストレス物質が体内で過剰になると、炎症や細胞の増殖のコントロール制御不能となり、細胞が死滅するか、ガン化していきます。
ポリアミンに関しても、メディカルパレオや基礎医学等で詳述しましたが、代謝産物として発癌物質であるアクロレインなどの過酸化脂質(アルデヒド)が形成されます。
プーファからだけでなく、ポリアミンからも生命を破壊する過酸化脂質が産生されるのです。
これらの過酸化脂質は、私たちの体内を構成するタンパク質などの生体物質に結合して、変性させます。
これが「終末過酸化脂質産物(ALEs)」やAGEsと呼ばれている発癌物質を生み出します(Polyamine-Derived Aminoaldehydes and Acrolein: Cytotoxicity, Reactivity and Analysis of the Induced Protein Modifications. Molecules. 2023 Nov; 28(21): 7429.)(The concept of “aldehyde load” in neurodegenerative mechanisms: cytotoxicity of the polyamine degradation products hydrogen peroxide, acrolein, 3-aminopropanal, 3-acetamidopropanal and 4-aminobutanal in a retinal ganglion cell line. Brain Res
. 2007 May 11:1145:150-6. doi: 10.1016/j.brainres.2006.10.004. Epub 2007 Mar 23.)(Acrolein produced from polyamines as one of the uraemic toxins. Biochem Soc Trans
. 2003 Apr;31(2):371-4. doi: 10.1042/bst0310371.)。
わざわざポリアミンを外から摂取して、みなさんのストレスを増大(糖のエネルギー代謝を低下)させているのです。
プーファだけでなく、こういった発癌作用や不妊をもたらすサプリメントや医薬品が「魔法の杖」のように喧伝され、流通しています。
シリカナノ粒子、クエン酸、ビタミンのサプリメントやイベルメクチン、HCQなどがその良い例です。
よく調べていくと、これらの危険な物質を大量生産して“流行を作っている”のが、多国籍企業のビッグ・ファーマ(つまり“彼ら”です)であることに辿り着くはずです。
流行している食品、サプリメントや医薬品には必ず彼らの“意図”があることを知っておきましょう(^_−)−☆。