古代のインド哲学は、現在のサイエンスとは真逆の自然・宇宙の真理が伝えられています。
古代インドの三大経典として、『ブラフマ・スートラ』(『ヴェーダーンタ・スートラ』)『ウパニシャッド』、『バガヴァッド・ギーター』があります。
8世紀にこの経典をわかりやすく解釈して教えていた人物がいます。
サンカラ(Ādi Śaṅkara)という人物です。
サンカラは、オルフェウス(Orpheus)、ヘルメース(Hermēs)、老子(Lao-tzu)、キリスト(Christ)やブッダ(Buddha)のように実在したかどうかが分からない人物とは違います。
彼は、古代インド哲学の叡智をインド中を旅しながら解きました。
その中核は、自然や宇宙の源は一つであり、すべての物質・現象はその根源が姿を変えて出現したものという「一元論」です。
これを「アドヴァイタ(Advaita)」と呼びます。
英語では、「非二元性(Nonduality)」と表現されます・
現代のサイエンスの迷妄である量子力学では、波動と量子(物質)の二元性(duality)を説いていますが、これはサンカラが説いた一元論とは真逆のものです。