2023年のノーベル生理学・医学賞に、新型コロナウイルスの「mRNAワクチン(通称、遺伝子ワクチン)」の開発で大きな貢献をした、ハンガリー出身でアメリカのペンシルベニア大学の研究者、カタリン・カリコ氏と、同じくペンシルベニア大学のドリュー・ワイスマン氏の2人が選ばれています。
RNAという遺伝子には、「ウリジン(uridine)」と呼ばれる、塩基(ウラシル)と糖が結合した化合物であるヌクレオシド (nucleoside)が構成成分となっています。
ウリジンは、うま味調味料の成分でもあります。
先のノーベル医学生理学賞受賞者は、この「ウリジン」を「シュードウリジン(pseudouridine)」というウリジンの異性体に置き換えたRNAをワクチンの成分にしました。
最新の研究で、ワクチン(mRNA)に「シュードウリジン(pseudouridine)」を使うと、私たちの細胞が予測もできないタンパク質(random, garbage proteins)を産生するため、不必要な免疫反応を’引き起こすことが分かりました(Nature. 2023 Dec 6. doi: 10.1038/s41586-023-06800-3. Online ahead of print.)。
実際に、ファイザーの遺伝子ワクチン接種者の25%にこのような不必要な免疫反応が起こっているようです(『One in four who had Pfizer Covid jabs experienced unintended immune response』The Telegraph December 7, 2023 )。
(これは、シュードウリジンが私たちの細胞の遺伝子に入ると、タンパク質の産生に狂いが生じる(frameshift)ことで起こります。詳しくは基礎医学の「遺伝子総集編」をご参考にされてください。)
シュードウリジン入りの遺伝子ワクチンからは、本来スパイクタンパク質が私たちの細胞から産生されるという設計になっています。
ところが、スパイクタンパク質だけではなく、他の未知のタンパク質が産生されることがわかったのです。
この未知のタンパク質は、私たちの体内で必要とされないものであれば、それは速やかに処理されます。
ところが、糖のエネルギー代謝が低下している場合は、この処理がスムーズにできないことで、長期的に炎症や免疫抑制(免疫力低下)を引き起こす可能性が懸念されます。
かつては、人間を廃人にする方法として、脳切除術(ロボトミー)にノーベル医学生理学賞が授与されました。
このようなリスクのある危険な遺伝子ワクチンの設計だからこそ、ノーベル医学生理学賞が授与されたのでしょう。
ノーベル賞は、邪悪な業績を讃える勲章なのです(^_−)−☆。