みなさんのご自宅にがん検診を勧める通知が自治体から届いたことはないでしょうか?
いまだに現代医学では、がんの確立した根本治療法がないのに、がん検診がいたる病院でなされている現状はナンセンス以外の何ものでもありません。
さて、がん検診の意義とは何でしょうか?
早期にがんを発見して、早期に治療することです。
早期に治療するのは、がんによる死亡を防ぐことです。寿命を少しでも延長させることです。
つまり、がん検診の意義は、究極は他の検診と同じく「寿命を延ばす」ことに尽きます。
ところが、最新の大規模な臨床研究(ランダム化比較試験)のメタアナリス解析)において、がん検診は寿命を延ばす効果がないことが明らかにされました(Estimated Lifetime Gained With Cancer Screening Tests. JAMA Intern Med. Published online August 28, 2023. doi:10.1001/jamainternmed.2023.3798)。
今回調査対象となったがん検診は、乳がんのマンモグラフィ、大腸がんの全大腸内視鏡検査・S状結腸内視鏡検査・便潜血検査(FOBT)、前立腺がんの前立腺特異抗原(PSA)検査、現喫煙者または元喫煙者を対象とした肺がんの胸部CT検査の6種類です。
この中で寿命延長効果があったのは、S状結腸内視鏡検査のみでした。
ただし、S状結腸内視鏡検査の寿命延長効果は、たったの3ヶ月。
これでは寿命延長とは言えません。
寿命の延長がないのであれば、無駄なエネルギーを浪費する必要性がありません。
日本では、医療費の7割が私たちの税金ですから、まさに税金の無駄使いになります。
今回の論文を筆者は、「偽陽性の判定は患者の不安を増大させる一方で、偽陰性の判定は、実際には安全でないにもかかわらず安全だと思わせる。また、不必要な治療が有害となり得る」と指摘しています。
今回の結果は医師や医療機器メーカーは認めたくないハードなエビデンスです(思い込みや信念はエビデンスの敵😀)。
なぜなら、検診は医療の中でも収益性の高いビジネスだからです。
そして、見込み客(三大療法に持っていける)を見つけ出すことができるからです。
日本では、こういった意味のないばかりか有害な慣行が現代医学だけでなく、いたるところに存在しています。
有害な慣行が継続しているのは、それによって甘い汁(みなさんの税金です)を吸える寄生虫たちがみなさんを洗脳しているからです(^_−)−☆。