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『抗酸化サプリメントを摂取してはいけない理由〜リアルサイエンスシリーズ』

サプリメント、水素や野菜を積極的な摂取を勧める人たちは、その「抗酸化作用」を強調しています。

 

みなさんも、「酸化ストレス」というフレーズは聞いたことがあるのではないでしょうか?

 

 

「酸化ストレス」は、老化やガンなどの」慢性病の原因となる・・・・・

 

 

したがって、酸化ストレスを抑える抗酸化物質を摂取すれば、老化やガンは治る。。。。。

 

 

残念ながら、これは人間が自然現象を無視して勝手に頭の中で作り上げた話にすぎません。

 

 

医師を含めて大多数の人がいまだに理解していないのは、老化やガンなどの慢性病では、わたしたちの細胞内は過剰な抗酸化状態、つまり還元・アルカリ性になっているという事実です。

 

 

この状態に、抗酸化物質を投与したらどうなるでしょうか?

 

 

ますます細胞が抗酸化状態、つまり還元・アルカリ性に傾きます。

 

 

この状態を「還元ストレス」といいます(拙著『ガンは安心させてあげなさい』『慢性病の原因はメタボリック・スイッチにあった!』参照)。

 

 

もう少し詳しく説明すると、「還元ストレス」が最初にあって、それが元になって最終的に<プーファの脂質過酸化反応>という「酸化ストレス」が結果として発生するのです(活性酸素種が出ることが「酸化ストレス」ではありません)。

 

 

 

 

この還元ストレスは、病態にある細胞をさらに悪化させていきます。

 

 

ガンを例にとりましょう。

 

 

ガンの人に抗酸化作用を謳っているサプリメントや過剰な野菜を勧めるとどうなるでしょうか?

 

ガンはさらに増殖し、死の原因となる転移を促します。

 

 

過去記事や拙著などで、抗酸化物質によってガンが増殖・転移した研究結果をお伝えしてきました。

 

 

最新のガン細胞および動物における研究でも、ビタミンC、ビタミンEやアセチルシステイン(N-acetylcysteine、去痰剤に使用されている)などの抗酸化サプリメントを投与すると、ガン細胞が増殖・転移することが再度確認されました(Antioxidants stimulate BACH1-dependent tumor angiogenesis. J Clin Invest. 2023 Aug 31;e169671. doi: 10.1172/JCI169671. Online ahead of print.)。

 

 

今回の研究で新たに分かったことは、抗酸化物質によってガン細胞へ栄養を供給する血管が著しく増加(angiogenesis)したことです。

 

ガンの特徴は、今回の抗酸化物質投与で認められた様に、血管(血流)が豊富であるということです。

 

現代医療では、ガンに対してこれらのガンを栄養する豊富な血管を詰める(塞栓)治療が行われているくらいです。

 

 

抗酸化作用を謳うサプリメントや過剰な野菜摂取(野菜ジュースなど)は危険だというエビデンスをご紹介すると、糖質制限者が糖に対する反応と同じようにヒステリーになります。

 

 

いかに人間というのが、ファクト、エビデンスや知恵ではなく、勝手な信念(洗脳)で生きている動物かが俯瞰できます。

 

 

この人間の洗脳されやすさが現代システムさらにはニュー・ノーマルの基礎を作っています(^_−)−☆。

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