インフルエンザ(インフルエンザウイルス感染)や鼻風邪などの流行は、夏場よりも冬場に多いことは現代医学では長い間一つの“謎”とされてきました。
この謎をとくべく、最新の研究が明らかにしたところによると・・・・
ウイルスやバクテリアなどの鼻腔の暴露よって、鼻の粘膜上皮細胞からエクソソームが出されます。
このエクソソームは鼻腔だけでなく、全身を循環します。
そのエクソソームに抗うイルス作用を持つ物質(RNAなど)が含まれるため、ウイルスの増殖をブロックできるというメカニズムが存在するといいます。
健康人を室温の環境(23.3℃)から寒い環境(4.4℃)に移動させて15分経過すると、鼻の中の温度が約5℃低下しました。
そして、この温度低下を鼻粘膜組織に適用したところ、エクソソームの総分泌量の減少だけでなく、抗ウイルス作用が低下したようです。
つまり、寒い環境だと体のエクソソームを介した防御システムが働かないということが分かったことになります(Cold exposure impairs extracellular vesicle swarm-mediated nasal antiviral immunity. J Allergy Clin Immunol. 2022 Nov 28; pii: S0091-6749(22)01423-3)。
これは長年の謎を解決したとは言えない末端の事象にすぎません。
そもそも冬場では乾燥のために、ウイルスとされているエクソソーム(炎症を引き起こす)が空気中に浮遊しやすくなります。
湿気があると、大気中の水滴と衝突して拡散が止まります。
体調が悪い人(生命体)からは、炎症を引き起こすエクソソーム(これを現代医学はウイルスと誤認)が環境中に放出されています(拙著『ウイルスは存在しない』参照)。
冬場では、このエクソソームが大気中に浮遊しやすいので、より暴露しやすいのです。
学校でも冬場で学級閉鎖されるような感染症が増加するのは、寒いことで教室内にとどまる生徒が増加することもその要因になります。
人口密度が高いほど、炎症を引き起こすエクソソームに暴露しやすくなるからです。
さらに、冬場では私たち生命体側のストレス反応が強くなります。寒冷刺激は、コルチゾールを過剰分泌させることで、いわゆる「免疫抑制」を起こします。
免疫抑制とは、一般健康ポップカルチャーで言うところの、「免疫力の低下」のことで、オメガ3(プーファ全般)、エストロゲンや鉄剤の主作用です。
したがって、冬場では、環境でのエクソソームの暴露が増えることと、私たち側の免疫の低下の両方が起きやすくなることが、いわゆるウイルス感染症と呼ばれている病態を引き起こしやすくします。
エクソソームには、病原性を発揮するもの(現代医学がウイルスと誤認)から、体の防御のような作用まで多岐に渡ります。
前者は体外に排出され、後者は体内を循環します。
これからしばらく日本も寒くなっていきますので、感染症なる病態は自然と増えるのであり、それがウイルスの変異型の流行(遺伝子ワクチンのプロモーションに使われる)によるものではないことを再確認しておきましょう(^_−)−☆。