『妊婦が毛染めをしてはいけない理由〜リアルサイエンスシリーズ』

毛染めの人工合成染料にはかなりの毒性物質が混入しています。

 

 

最新の研究においても、染料と膀胱がん、乳がん、白血病、悪性リンパ腫、骨髄腫などのがんのリスクとの関連が報告されています(Risk of Carcinogenicity Associated with Synthetic Hair Dyeing Formulations: A Biochemical View on Action Mechanisms, Genetic Variation and Prevention. Indian J Clin Biochem. 2022 Oct;37(4):399-409)。

 

 

その染料成分の中でも、妊婦や授乳中の母親が暴露することで、子供にがんのリスクを高める物質に注意勧告さています。

 

 

 

その物質は、いわゆるエストロゲン作用物質です。

 

 

 

人工染料には、ビスフェノール、パラベン、フタレートといった化粧品、生活用品にも頻用されているエストロゲン物質が含まれています(A review of hair product use on breast cancer risk in African American women. Cancer medicine 2016, 5 (3), 597–604)(Endocrine disruptors from the environment affecting breast cancer. Oncology letters 2020, 20 (1), 19–32)。

 

 

妊娠1ヶ月前あるいは妊婦が毛染めをすると、子供のがん発症のリスクが高まります。

 

 

現在報告されている中では、白血病、神経芽細胞腫、悪性胚細胞種といった小児がんが発生しています(Pregnancy, maternal exposure to hair dyes and hair straightening cosmetics, and early age leukemia. Chemico-biological interactions 2013, 205 (1), 46–52)(Maternal hair dye use and risk of neuroblastoma in offspring. Cancer causes control 2005, 16 (6), 743–8)(Environmental exposure to residential pesticides, chemicals, dusts, fumes, and metals, and risk of childhood germ cell tumors. International journal of hygiene and environmental health 2006, 209 (1), 31–40)(IARC monographs on the evaluation of carcinogenic risks to humans; Some Aromatic Amines, Organic Dyes, and Related Exposures; IARC: Lyon, France, 2010; Vol. 99, pp 1–658)。

 

 

これらの研究では、まだ子供の世代までしか調べていませんが、すでに母親のエストロゲン暴露によって孫世代までがんのリスクが高まることが分かっています(基礎医学『糖のエネルギー代謝と遺伝子』参照)。

 

 

 

特に妊娠の可能性がある女性、妊婦あるいは授乳中の女性は、毛染めを控えるようにしましょう。

 

 

毛染めには他にもがんのリスクを高める物質が満載ですので、折に触れてご紹介していきたいと思います(^_−)−☆。

 

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