オメガ3と並んで生命体に深刻な悪影響を与えるプーファ(多価不飽和脂肪酸、PUFA)の植物油脂(オメガ6)。
日本のコンビニやスーパーの食品の原材料表示には、必ず「植物油脂」という文字が記載されています。
その植物油脂の中でも、特に遺伝子組み換え(GM)の大豆油は、加工食品、クッキングオイル(調理油)、家畜の餌などに広く汎用されています。
この大豆油に代表されるプーファが糖尿病などのメタボリックシンドロームの原因であることを拙著でも繰り返しお伝えしてきました(もちろんプーファは、ガン、自己免疫疾患などあらゆる慢性病の主因となっています)。
しかし、まだ「糖質の過剰摂取が糖尿病の原因だ!」とフェイクサイエンスを信じて、糖質制限に拘泥している人が多いのが現状です。
さて、この大豆に含まれるプーファ(リノール酸)が脳の遺伝子にも影響を与えることが報告されています(Dysregulation of Hypothalamic Gene Expression and the Oxytocinergic System by Soybean Oil Diets in Male Mice. Endocrinology. 2020 Feb; 161(2): bqz044)。
食という環境が遺伝子を変化させる良い例です(遺伝子が運命を決定するのではなく、環境が決定する(^_−)−☆)。
この研究では、大豆油の投与によって、糖尿病などのメタボリック・シンドロームの発症に関する遺伝子のスイッチがオンになっています。
さらに、統合失調症、うつ病、自閉症、不安障害、疼痛過敏、アルツハイマー病などに関する遺伝子も活性化していることが分かりました。
これらの問題の一部は、大豆油によって、脳からオキシトシンというストレスホルモンの産生・放出が高まった結果を示されています。
例えば、オキシトシンの血液濃度が高いほど、血糖値が高くなった結果が出ています。
オキシトシンは抗利尿ホルモン作用を持つストレスホルモンであり、絆ホルモンというのはメインストリームの現代医学でのフェイクに他なりません。
プーファの深刻な悪影響については、一連の拙著や次作の『オメガ3神話の真実』に詳述していますが、私たち生命体にストレスを与えることで、脳の遺伝子変化をもたらすことが今回ご紹介した研究でも明らかになっています。
クッキングオイルは、みなさんの遺伝子を変えてしまうのです(^_−)−☆。