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『日常生活品に忍ぶ不妊物質〜リアルサイエンスシリーズ』

『日常生活品に忍ぶ不妊物質〜リアルサイエンスシリーズ』

日本では、これまで全く効果のなかったマスクや消毒を半ば強要する形で続けられています。

さすがにマスクに予防効果のエビデンスがないことは薄々気づいているのか、空港の案内では、「他の人の不安を解消するためにもマスクの着用をお願いします」といった感情的・非理性的な放送が流れています(太平洋戦争のときの「欲しがりません勝つまでは」というプロパガンダと同じ)。

 

さて、数十年前に薬用石鹸というものが流行しました。

殺菌作用が強いということが“売り”でしたが、その殺菌効果をもたらす物質はトリクロサン(Triclosan (TCS), a chlorophenol)と呼ばれています。

 

トリクロサンの化学構造式を見ただけでも、この人工化学物質の恐ろしさが分かります。

 

フェノールという毒性物質に、塩素という猛毒が付加されています。

 

2015年にEUが禁止、2016年にはFDA(米国食品医薬局)がトリクロサン等を含有する抗菌石鹸の販売を順次停止する措置をとりました。

日本もこれに追随しています。

しかし、薬用石鹸以外の以下に列挙する日常生活用品には、まだ使用されています。

・歯磨き粉
・化粧品
・消臭芳香剤
・文房具(鉛筆、計算機、ハサミなど)
・プラスチック製のオモチャ
・洗浄剤
・衣服
・台所用品
・家具
・医療器具
・液体のボディソープ
・マウスウオッシュ・・・・・・・・・etc.

 

これらの人工物に暴露することで、皮膚や口腔内からトリクロサンが吸収されて、血液、細胞内に入っていきます(Triclosan in plasma and milk from Swedish nursing mothers and their exposure via personal care products. Sci Total Environ. (2006) 372:87–93)(Urinary Concentrations of Triclosan in the U.S. Population: 2003–2004. Environ Health Perspect. 2008 Mar; 116(3): 303–307)(Sensitive and selective method for the determination of bisphenol-A and triclosan in serum and urine as pentafluorobenzoate-derivatives using GC-ECNI/MS. J Chromatogr B Analyt Technol Biomed Life Sci. 2009 Dec 1;877(31):4042-6)。

そして、私たちの糞尿や汗から排出されたトリクロサンは、環境を汚染しています。

最新の研究で、トリクロサンの暴露が多いほど、男性不妊になることが報告されています(Environmental Exposure to Triclosan and Male Fecundity: A Prospective Study in China. Front Public Health. 2022; 10: 814927)。

これは、トリクロサンが強いエストロゲン作用を持つためです(Oestrogenic and androgenic activity of triclosan in breast cancer cells. J Appl Toxicol. (2008) 28:78–91)(In vitro biologic activities of the antimicrobials triclocarban, its analogs, and triclosan in bioassay screens: receptor-based bioassay screens. Environ Health Perspect. (2008) 116:1203–10)。

 

ピルに代表される避妊薬の主成分であるエストロゲンは、男性不妊ももたらすということです(もちろん長期的には発ガンする)。

 

このような毒性の強い消毒液は、空気中にも散布されて他の生命体も暴露することになります。

何を選択するかは、システムに依存するのではなく、自分の判断で決めることが大切です(^_−)−☆。

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