ドクターより以下のご質問がありました。
おそらく他のみなさんも同じ疑問をお持ちだと思いますので、公開で回答いたします。
(ご質問)
ワクチンのシェディングで肺炎になるのと、通常の感染で肺炎になるのと、違いはありますでしょうか?また、今回の崎谷先生のような形で肺炎になった場合も、抗体はついて、しばらくかかりにくくなったりするのでしょうか?
ワクチン接種者の人30人の方と3時間一緒におられた、というのは、たまたまそういう環境に遭遇された、ということなのでしょうか?それにより、崎谷先生は、肺炎を発症された、とのことですが、先生は自力で治されたように、お見受けしましたが、一般の方は、病院に行かざるを得ないように思うのですが、それはそれで仕方のないことなのでしょうか?
予防出来るのが一番だと思いますが、多くの方が接種をしていると、なかなか防ぎようが難しくなってくると思います。接種した人も酷くなり、接種していない人も酷くなる。どんどん悪循環になっていくばっかりで、何とかならないのかな、と思います。
(回答)
まず今回の私の感染状況は、非常に特殊です。30人のヨガのクラスで、密に3時間接触せざるを得ない状況でした。
しかも、そのクラスの部屋は換気がなされていない密室です。トイレ休憩から部屋に戻ったときの、異臭と空気の停滞感をかなり感じました。
人混みでもまだオープンスペース(あるいは換気している部屋)であれば、こちらの糖のエネルギー代謝が高ければ問題なく処理できます。
しかし、密室のデッドスペースでは、感染の臨床実験をしているようなものです。
ワクチンのシェディング肺炎と通常の肺炎の違いは、ワクチンのシェディングではスパイクタンパク質を含むエクソソームにダイレクトに暴露します。
このスパイクタンパク質は、拙著『慢性病の原因はメタボリック・スイッチにあった』『ハチミツ自然治療の最前線』でお伝えしてきたように、過剰な炎症を引き起こし、強い免疫抑制(白血球の食作用をブロック)を引き起こす設計になっています(食作用がブロック(=免疫抑制)されることで、過剰な炎症が拡大する)。
これが重症の肺炎、自己免疫疾患やロングコビットなどの全身の炎症を引き起こします(Multisystem Inflammatory Syndrome in Children and Long COVID: The SARS-CoV-2 Viral Superantigen Hypothesis. Front. Immunol. 13:941009.)(SARS-CoV-2 as a superantigen in multisystem inflammatory syndrome in children. J Clin Invest. 2021;131(10):e149327)。
シェディング肺炎は、このスパイクタンパク質で急激な免疫抑制がかかるために、健康人でも発症するのです。
通常の肺炎は、高齢者や免疫不全状態の人以外は発症しません。
肺炎に関しては、喀痰が排出する嚥下筋肉がまだしっかりしていれば、自分で痰を排出することで、誰でも自力で治すことができます(この回復の速さは糖のエネルギー代謝の高さによります)。しかし、すでに嚥下機能が低下している高齢者や筋肉疾患がある人は、自力で治すのは難しいでしょう。
なお、抗体と免疫(形態形成維持)は何の関係もありません。
新型コロナでも重症者ほど抗体値が高いことからもお分かりになると思います(Different Profiles of Antibodies and Cytokines Were Found Between Severe and Moderate COVID-19 Patients. Front Immunol. 2021 Aug 19;12:723585)。
この「免疫」と呼ばれている仕組みについては、私たちは根本から学び直す必要があります。まずは拙著『新・免疫革命』から、ゆっくりお読み頂ければ、生命の基本的なシステムについてご理解が深まると思います。