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『蘇るジャンナーの種痘〜俯瞰シリーズ』

 

 

メインストリームのメディアは、最近になってサル痘(monkeypox)の恐怖を煽っています。

 

 

 

カナダでも、東部ケベック(Quebec)州の保険当局が、サル痘に感染した疑いのある十数件の症例について調査していることが報じられています(『Montreal public health authority probing 17 cases of suspected monkeypox』 CBC News  May 19, 2022)。

 

 

ケベック州モントリオール(Montreal)の保健当局は、性感染症や血液感染症を専門とするクリニックからの報告を受け、少なくとも13人の感染疑い患者の調査を進めているとしています(感染の有無は近日中に判明する見通しといいます)。

 

 

 

サル痘をめぐっては今週、欧州各国の保健当局が数十人の患者を確認したと報告(サル痘の報告がまれなポルトガルやスペイン、英国でも集団感染が確認されていると喧伝。)。

 

米国の疾病管理予防センター(CDC)も18日、最近カナダを訪れていた男性1人の感染を確認したと発表しています(たった1人です(^_−)−☆)(『CDC and Health Partners Responding to Monkeypox Case in the U.S.』CDC, May 18, 2022)。

 

 

サル痘は、感染者の体液や発疹に触れたり、衣類や寝具などの「汚染された物」を共有したりすることで感染すると喧伝しています。また、エイズと同じ男性の同性愛者に発症しているとしています。

 

症状としては発熱、筋肉痛、リンパ節の腫れなどのインフルエンザと似た症状が出た後、顔や体に水痘のような発疹が出現することが多いといいます。

 

 

さて、なぜ現在にサル痘がわざとらしく喧伝されているのでしょうか?

 

 

サル痘は元来、ネズミやサルの間での病態と考えられてきましたが、1970年にアフリカのコンゴで最初のヒトのサル痘症例が出たことになっています。

 

最新の査読論文では、アフリカを含めた世界でのサル痘の感染死亡率は8.7%で、若年者に感染者が多いとされています(The changing epidemiology of human monkeypox—A potential threat? A systematic review. PLoS Negl Trop Dis. 2022 Feb; 16(2): e0010141)。

 

 

サル痘の感染致死率は、新型コロナの10倍以上はあります。

 

しかし、そもそも鳥インフルを同じように、サル痘のヒトからヒトへの感染は極めて稀です(最近は改良されているかも知れませんが(^_−)−☆)(Diagnosis of imported monkeypox, Israel, 2018. Emerg Infect Dis. 2019;25(5):980–983)(Intrafamily transmission of monkeypox virus, Central African Republic, 2018. Emerg Infect Dis. 2019;25(8):1602–1604)(Diagnosis of imported monkeypox, Israel, 2018. Emerg Infect Dis. 2019;25(5):980–983)(Molecular evidence of human monkeypox virus infection, Sierra Leone. Emerg Infect Dis. 2019;25(6):1220–1222)。

 

 

一般市民には極めて感染リスクの低いサル痘が喧伝されるのは何故でしょう?

 

 

それは、このサル痘には天然痘に対する種痘ワクチン(smallpox vaccine)が効果があるとされているからです(The transmission potential of monkeypox virus in human populations. Int J Epidemiol. 1988;17(3):643–650)。

 

種痘ワクチンの強制接種は、1980年代に終わりました。

 

このことが、サル痘の発生を招いているとしたいのです。しかし、最初のアフリカでの発症例は、まだ種痘ワクチンが定期的に接種されている1970年です。

 

 

米国のサル痘発症例では、種痘ワクチンを接種した人は21%にものぼります(Clinical characteristics of human monkeypox, and risk factors for severe disease. Clin Infect Dis. 2005;41(12):1742–1751)。

 

 

みなさんは、現代のジェンナーであるゲイツ君が「次のバイオテロは天然痘だ!」と喧伝している内容を過去記事でお伝えしたことを覚えておられるでしょうか?(『Bill Gates warns of smallpox terror attacks as he seeks research funds』INDEPENDENT, 09 November 2021)。

 

次のパンデミックの本命は鳥インフルかその近縁の新興感染症を使うと予測していますので、サル痘(monkeypox)は次のパンデミックまでの”中継ぎ”にするのかも知れません。

 

またコビット詐欺やウクライナ演劇の効果が薄れてきた現在、それをカバリングする目的があるのでしょう(大衆に常に恐怖を与えておくという常套手段です♨️)。

 

 

いずれにせよ、ワンパターンの手口ですから、マスコミや有名人(任務が与えられている(^_−)−☆)のSNSにつられないようにしましょう(^_−)−☆。

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