ゲイツ君がインタヴューに出演しては、ネクスト・パンデミックと連呼しています。
先日も、バイオテロの可能性として天然痘(smallpox)が使用される可能性があるため、パンデミックを予防するために皆さんの税金が必要だと訴えています。(「Bill Gates warns of smallpox terror attacks and calls for a billion-dollar pandemic task force」 itv NEWS, 4 November 2021)。
その舌の根も乾かないうちに、ビッグファーマのメルク(もちろんmonopolyチームの持ち物です)で天然痘ウイルスのバイアルが偶然発見されたというニュースが流れました(正確には「流した」。)(「‘Smallpox’ Vials Found at Merck Lab in Suburban Philadelphia Facility」 NBC10 Philadelphia, November 17, 2021)。
15個のバイアルのうち、5つは天然痘ウイルス、そして残りの10個には牛痘(Vaccinia)とラベルしてあったといいます。
天然痘は、WHOによって1980年に根絶されたと宣言されています。そして、天然痘ウイルスは、世界で2つの機関で保管されているだけと公式に発表されています。
一つは、米国のCDC(米国疾病管理予防センター)とロシア(Vektor Institute)です。
なぜ、一介の製薬会社にこれだけの数の天然痘ウイルスが存在しているのでしょうか?
ちなみに、天然痘ウイルスは、すでに遺伝子操作のベクター(運び屋)として使用されています(Third-generation smallpox vaccine strain-based recombinant vaccines for viral hemorrhagic fevers. Vaccine. 2021 Oct 1;39(41):6174-6181)。
したがって、本当は世界中に天然痘ウイルスという物質が保管されているのでしょう。
天然痘は感染死亡率が30%とされているだけでなく、特徴的な皮疹が出現するため新型コロナのように無症候性感染やPCRでの偽陽性などで大量に“感染者”を仕立て上げることは困難です。
したがって、やるとしたら計画的に空港などで局所的に散布することで感染者を仕立て上げるしかありません。
今回の人工ウイルスのように、昔の天然痘ウイルスと呼ばれた物質にさらに強力な病原性を付加(gain of function)したものになっているでしょう。
もちろん、「問題―反応―解決(problem–reaction–solution (PRS))」 です。
ちゃんと解決策ありきで準備されています。
それは、天然痘のワクチンと薬です。
天然痘のワクチンでは、なぜか韓国の研究が目立ちます(つまり米軍が関与しているということ)。天然痘ウイルスを塗りつけたマイクロ針をパッチとして皮膚に貼るタイプのものが開発されています(Live Vaccinia Virus-Coated Microneedle Array Patches for Smallpox Vaccination and Stockpiling. Pharmaceutics. 2021 Feb; 13(2): 209)。これは拙著や過去記事でお伝えしたゲイツ君がMITに依頼して製造させた同じタイプのものです。
そして、薬です。
「ブランシドフォビル(brincidofovir)」という薬が天然痘ウイルス感染に対して開発されています(Development of CMX001 (Brincidofovir) for the treatment of serious diseases or conditions caused by dsDNA viruses. Expert Rev Anti Infect Ther. 2014 Oct;12(10):1171-8)。
この薬は遺伝子(DNA) の複製をブロックします。
したがって、近年になって腸粘膜(遺伝子複製速度が速い組織)のダメージが臨床的に明らかになっています(Brincidofovir (CMX001) Toxicity Associated with Epithelial Apoptosis and Crypt Drop Out in a Hematopoietic Cell Transplant Patient: Challenges in Distinguishing Drug Toxicity from GVHD. J Pediatr Hematol Oncol. 2018 Aug; 40(6): e364–e368)。
これらの天然痘に対するワクチンや薬は、新型コロナの当初のデザインのようなランダム化比較臨床試験が不可能です。
なぜなら、そもそも天然痘は撲滅されているため、罹患しないからです。
したがって、動物実験あるいは他の同じDNAウイルスに対する臨床試験でもって、その有効性を証明したとしています。
つまり、これらの天然痘に対するワクチンや薬の認証には、一切の確固たるエビデンスがないということです。
鳥インフルエンザ、天然痘などゲイツ君が披露してくれる話題は事欠きませんが、これらは次に引き起こす問題に対する私たちの抵抗のバー(閾値)を引き下げる効果があります(ハリウッド映画と同じ)。
このような話題に決して慣れることなく、冷静に俯瞰していきましょう(^_−)−☆。