ファイザーとビオンテックが共同開発した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対する新型コロナ遺伝子ワクチン(Pfizer-BioNTech COVID-19 Vaccine)は、2020年12月11日に米国で、米食品医薬品局(FDA)により緊急承認されています。
今回の遺伝子ワクチンの副作用の目玉の一つがアレルギーの重症型であるアナフィラキシーです。
運悪くハチに刺されたときに命を落とすことがありますが、これはハチ毒に対するアナフィラキシー(激しいアレルギー反応)によって、副交感神経が過剰刺激されることでショック状態になります。
私も1度スズメバチに頭部を刺されて、1週間くらい痛みと腫れが引きませんでしたが、2度目に刺されると、死ぬ危険があると思っていました(現在は、糖のエネルギー代謝が回ってきたので、この可能性はないでしょう(^_−)−☆)。
来月末から日本でもファイザーの遺伝子ワクチンがスタートします。
米国で起こったアナフィラキシーの実態を知っておくことに越したことはありません。
次作でも詳述していますが、米国では過少申告が問題の「ワクチン有害事象報告制度(Vaccine Adverse Event Reporting System(VAERS)」へのアナフィラキシーの症例報告数を調査した研究が発表されています(JAMA. 2021 Jan 21. doi: 10.1001/jama.2021.0600)。
2020年12月14~23日までで、ワクチン有害事象報告制度(VAERS)には、遺伝子ワクチンの初回接種を受けた189万3,360例(女性117万7,527例、男性64万8,327例、性別報告なし6万7,506例)で4,393件の何らかの副作用(有害事象)が報告されたといいます。
ワクチン有害事象報告制度(VAERS)への報告数は、実態の1%程度ということが過去の論文でも明らかにされていますので、44万件くらいは、最低でも副作用が出たということです(4~5人に1人)。
ワクチン接種後の遅発性アレルギー反応を明確に特定することは困難ということで、接種当日に限定して発現したアナフィラキシー疑い例について、調べたところ21例がアナフィラキシー発現例と特定されたといいます。これは、初回接種100万回投与当たり11.1例に相当したということです。
ということは、接種当日に限定しても、アナフィラキシーが2,100件は最低でもあるということです(1,000人に1人)。
アナフィラキシー症例の内容ですが、喘息発作、蕁麻疹、血管浮腫、発疹、気道閉塞(窒息)などが接種後13分(中央値)程度で起こっています。
アナフィラキシー発現21例中、集中治療室入室3例を含む4例が入院し、17例が救急科で治療を受けたようですが、死亡例は報告されていないということでした。
入院は救急治療を受けている人がいるので、ショック状態になった人もいるでしょう。
アナフィラキシー発現例の約8割には、何らかのアレルギーの既往あったということですが、ファイザーの遺伝子ワクチンの臨床試験では、アレルギーのある人は除外されています。
したがって、シャバでの接種が本当の人体実験なのです。
医師たちは、アナフィラキシーショックにはエピネフィリン(アドレナリン)を用意しているから心配はいらないと言うでしょうが、そもそもなぜ命の危険までおかしてまで、効果が定まらない(かつ軽症の感冒症状に対して)ワクチンを接種しなければならないのか理解に苦しみます。
日本でも同じことが起こりますので、医療関係者の方も十分留意して、しっかりと副作用症例を報告するようにしてください(選挙と同じく最後の集計が怪しいですが・・・・)。
これから大半の日本人にとっては、待ちに待った接種となると思いますが、この事実を伝えてあげて頂ければと思います(^_−)−☆。