プーファ(多価不飽和脂肪酸)の害悪は少しずつ浸透していきますが、医師や研究者の中にもまだオメガ3の神話を信じている人がまだ少なからずいます。
これも歴史を俯瞰すれば、新型コロナとまったく同じプロットなのですが、私たちには見えないように本当の歴史は隠されています。
すでに過去記事でも、オメガ3(eicosapentaenoic acid (EPA) and docosahexaenoic acid (DHA))が心臓血管疾患を抑制しないというエビデンスをお伝えしました。
今回、それでは・・・・ということで、オメガ3の量を増量して心臓血管疾患のリスクの高いグループ(総数1,3 078人)に投与した臨床実験が報告されました(JAMA. 2020 Nov 15;e2022258)。
1日4gの投与量としていますので、これは医薬品としてオメガ3を処方する最大量の2倍にもなります。
まず、最初のこの研究論文のイカサマに気づいたのは、プラセボとして何も与えないコントロール群との比較ではなく、コーンオイル(オメガ6)との比較を見るデザインになっていることです。
オメガ6は、健康に影響を与えないから対照群として設定したという苦し紛れの嘘を放っていましたが、そのようなことはありません。
プーファでもオメガ6の害悪は、今や健康ポップカルチャーでも知られるようになってきたくらいです。
オメガ6を対照群として選んだのは、オメガ3の効果を際立たせるための姑息な手段です(ワクチンの比較試験と同じ)。
しかし・・・・・
なんと、この臨床試験では、心臓疾患による死亡、心筋梗塞、緊急カテーテル治療が必要となった狭心症などの発生が、オメガ3とオメガ6の投与では同等の発症率でした(12.0%vs12.2%)。
死亡率(すべての原因)に関しても、オメガ3とオメガ6はほぼ同等でした(5.7%vs5.1%)。
さらに、嘔気や腹部不快感などの副作用は、オメガ3の方が多く出ています(24.7%vs14.7%)。
実は、この臨床試験は、2014年10月30日〜2017年6月14日の期間にエントリーした人たちをオメガ3とオメガ6の2つのグループに分けて長期間観察していく予定でしが、この結果を受けて2020年1月に中止となっています。
効果がないというばかりでなく、オメガ3の投与によって、上記の心臓血管障害に加えて、命取りになる不整脈(心房細動)などの副作用が高くなったからです。
この臨床試験では、ほとんどの人がスタチンという猛毒のコレステロール降下剤を服用していたという問題がありますが、オメガ6と比べてもオメガ3はより害悪が強いということが証明されています。
EPAやDHAは、植物油脂より酸化されやすいので当然の結果です。
拙著『オメガ3の真実』で詳述したリアルサイエンス通りの結果が出ていますね(^_−)−☆。