今日は、みなさんの普段の食事が新型コロナウイルス感染症という病態にも効果があることをお伝えしたいと思います。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)では、心臓血管疾患、高血圧、血栓などの血管系の異常が起こる、あるいは合併することはここ数ヶ月でかなり報告されてきました(JAMA Cardiol. 2020 Mar 25)(Circulation. 2020 Mar 21)(Clin Res Cardiol. 2020 Mar 11)(Eur. Heart J. 2020 Mar 18)(Diabetes Metab Syndr. 2020 May-June; 14(3): 247–250)(Indian Heart J. 2020 Apr 15)。
これは、この人工ウイルスがレニンーアンジオテンシンーアルドステロン系(RAAS: renin-angiotensin aldosterone system)というストレスシステムを刺激することで起こることをオンライン講義でもお伝えしました(Lancet Respir Med. 2020 Apr;8(4):420-422)(JAMA. 2020 Feb 07)(Nat Rev Cardiol. 2020 Mar 05)。
(ただし、空気中に散布した人工ウイルスは、免疫抑制がかかっている人にしか限定的影響を与えない。)
従って、このストレスシステムの作用をブロックする医薬品が今回の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の治療でも使用されています(JAMA 2020 Mar 24)(N Engl J Med 2020; 382:1653-1659)(Drug Dev Res 2020 Mar 4)。
私は医薬品は危険な添加物が大量に含まれているため、基本的に使用しません。
新型コロナウイルス(SARS-COV-2)で活性化される「レニンーアンジオテンシンーアルドステロン系(RAAS)」は、塩分以外にもある食品の成分でブロックされることが報告されています。
その食品とは・・・・・
なんと牛肉と鶏肉でした(Meat Sci. 2005 Apr;69(4):653-61)(J Agric Food Chem. 2010 Jun 23;58(12):7432-6)。
鶏肉の場合は、効果があったのは足の部分(Boneless Chicken Leg Meat)だけだった様です。
牛肉と鶏肉の足の部分に含まれる生理活性物質が、「レニンーアンジオテンシンーアルドステロン系(RAAS)」を抑制します。
この活性物質のことを「バイオペプタイド(biopeptide)」と言います(パレオ協会ニュースレターで詳述)。
バイオペプタイドとは、タンパク質の中で小腸でアミノ酸まで分解されずに、そのまま吸収されるアミノ酸の連なりです。
この様な生理活性物質であるバイオペプタイドは、乳製品にも豊富に含まれています。
原始人食アップデート版では、動物性食品の中では、あまり筋肉部位をお勧めしていませんが、その筋肉部位でも、この様な生理活性物質が豊富に含まれていることは吉報ですね(^_−)−☆。
筋肉部位はコラーゲンとセットで摂取すると、負の側面(システイン、メチオニン、トリプトファンなどの遊離アミノ酸の悪影響)が相殺されます(^_−)−☆。
動物性食品は、栄養価だけでなく生理活性物質の面でもストレス系をブロックし(=糖のエネルギー代謝を高め)、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)にも有効な食べ物なのです。