半年〜1年経過しても全く痩せないばかりか、逆に太ったのではないかと思う人もいます。
運動の指導法が間違えているのでしょうか?
それとも何か重要なことを見落としているのでしょうか?
トレーニングジムで運動をしても、それ以外の私生活でカウチポテトであると、ジムでの運動の意味が薄れてきます。
なぜなら、余分な脂肪を落とし、スリムになるためには、糖のエネルギー代謝を高くキープしなければならないからです。
せっかく、運動でエネルギー代謝を高めても、カウチポテトでまた糖のエネルギー代謝代謝が引き下がります。
特にカウチポテトのポテト(ポテトチップス)の部分。
ここに鍵があることを現代人は専門家も含めて自覚が足りません。
2017年にヨーロッパ21カ国において、プーファ(今回は植物油脂)と活動の関係を調べた疫学調査の結果が報告されました(PLoS One. 2017 Mar 29;12(3):e0173084)。
11歳の女性と成人女性を対象にしています。
11歳の女性では、プーファの摂取量と活動性の低下(1日2時間以上テレビを見る)に相関関係が認められました。
成人女性では、プーファの摂取量と血糖値の上昇に相関関係が認められました。
これは相関関係しか示していませんが、因果関係に近い事が過去の研究で分かっています。
例えば、マウスの実験では、植物油脂リッチの食事で、自発的行動がなくなり、インシュリン抵抗性が高まり(2型糖尿病の特徴)ました(J Nutr Biochem. 2015 Apr; 26(4):319-26)。
また、健康人でさえも、億劫で活動性の低い傾向の人たちは、その筋肉細胞の脂質にプーファ(オメガ6)含有量が多いことも分かっています(J Appl Physiol (1985). 2001 Feb; 90(2):670-7)。
現代社会では社会経済的地位が低いほど、プーファの摂取量が多いという悲しい現実があります(Matern Child Nutr. 2011 Apr;7 Suppl 2:141-8)。
これは、植物油脂が安価な加工食品の主成分だからです。また安価な食事は、植物油脂を調理油にした炒め物や揚げ物です。
現代社会では、残念ながら健康に良い資質である飽和脂肪酸が豊富な本物のバターや乳製品は、経済的にも余裕がないと手に入らないようにシステム化されています。
プーファは糖のエネルギー代謝を落とすために、生命体を“冬眠”状態にします。
このようなプーファの長年の蓄積が、みなさんが動いたり、何かをしたりするにも億劫になる最大の原因なのです。
その結果、自分の部屋でさえ掃除せずにゴミ屋敷のようになってしまうのです。
その原因が自分のいつも食べている食事内容にあるとしたら。。。。。。
整理・整頓が行き届いていることやいつも自分の身の回りの環境が整っているというのは、糖のエネルギー代謝の高い証拠といえるでしょう(^_−)−☆。