自然の滝。
滝の近くに行くと非常に気持ちがいいですね。
滝の水が落下する時に、水分子がイオン化することが知られています。プラスイオンとマイナスイオンに分極するのですが、そのうちプラスイオンは、木々や地面に吸い寄せられます。
マイナスイオンは軽いことと、地面とは反発することから、滝のそばでは浮遊しています(Atmos Chem Phys. 2012;12:3687–97)(Atmos Chem Phys. 2007;7:2271–5)。
このマイナスイオンというのは、電子と考えて下さい。
マイナスイオンは空気中の酸素とすぐに反応して、スーパーオキサイドという活性酸素(ROS)に変化します。
つまり、滝の近くでは、スーパーオキサイドという活性酸素を吸うことで気持ちが良くなるのです。
活性酸素を吸う????
この活性酸素を吸うことで、肺に集まったあるストレス物質が解毒されます。
そのストレス物質とはセロトニン。
セロトニンは、糖のエネルギー代謝をブロックして、感染症やがんの原因になる強い免疫抑制、うつ病、不安障害などの引き起こす原因物質です。
したがって、自分が煮詰まった時(=セロトニン濃度が高まる)に、滝の近くで深呼吸することで、セロトニンが肺でデトックスされるために気持ちよくなるのです。
しかし、マイナスイオン発生装置の様に、慢性的に使用すると、吸い込んだ活性酸素が逆の作用(脂質過酸化反応)を引き起こすので要注意です(装置を使用するのは、喘息や抑うつの強い時が良い)。
実際の自然の滝の効果は、マイナスイオンよりも以下に述べる他の要因が大きいです。
自然の滝は、標高の高いところにあります。
この標高の高いところでは、体内にミラクルホルモンと私が呼んでいる二酸化炭素が蓄積します。
このことで、細胞にたくさんの酸素が行き渡るのです(その他、二酸化炭素が高まることで、細胞内を慢性病の特徴である還元状態から酸化状態に変えることができる)。
むしろ、自然の滝は、標高が高いところにあることの方が健康効果をもたらしているでしょう。
滝行が健康を取り戻すのに良いのも、これが最大の理由なのです(ただし、冬の滝行は寒さというストレスがこれらの健康効果を上回るため、お勧めしません。)
さらには自然の滝があるところには、先日お伝えした森林浴の「フィトンチッド(phytoncide、ファイトンサイド)の作用もあります。
これらの相互作用で大自然は私たち生命体を癒してくれるのです(^_−)−☆。
世界でも日本のように、自然の滝が存在する水の豊かな地域はそう多くありません。
私たち日本人が、水の豊かな日本に生まれてきたことは僥倖であるとともに、自然に対する感謝の気持ちが日本人の基礎になっていると改めて感じます(^_−)−☆。