日本でもほとんどの人が外出自粛となっていると思いますので、今日は少し冷静になって数字を眺めてみましょう。
世界保健機構(WHO)は、自身のホームページで、「冬場にヨーロッパ全土で総人口の20%はインフルエンザウイルスに感染する」と堂々と述べています(『2018–2019 influenza season: what we know so far(28-01-2019)』)。
現在のヨーロッパの総人口は、7億4千百万人(741,000,000人)。
その20%が冬場にインフルエンザウイルスに感染するのですから、1億4千万人(140,000,000人)が感染することになりますね。
さて、”喜劇”のヒロインである新型コロナウイルス感染症(COVID-19)。
3月27日の時点で、ヨーロッパ全土で確認された感染者数は、トータルして28万3千3百86人(283,386人)。
桁が3つ違うことにお気づきになったでしょうか?
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を年間通して感染者数をカウントしても、まずこの季節性インフルエンザウイルス感染症の数にははるか及ばないでしょう。
もちろん死亡者数も桁違いです。
これは何度もお伝えしているように、北半球では、12月頃から始まった感染症は3月には収束するからです。
だから各国の保健機関は、偽造に次ぐ偽造によって、感染者数の風船をインフレートしないといけないのです(それも限界があります・・・・・)。
そして、米国国立衛生研究所の米国アレルギーおよび感染症研究所(NIAID)の所長は、「無症状あるいは軽度の症状の人もカウントすると、致死率は1%以下になり、季節性インフルエンザと何ら変わらない」と正直に述べています(N Engl J Med 2020; 382:1268-1269)。
さあ、ここで頭を冷やして、再度数字を見比べてみましょう。
毎年ヨーロッパ全土で1億人以上の感染症数を出す季節性インフルエンザウイルス感染症では、まだ一度もWHOはパンデミック宣言したことはありません。
もちろん、はるかに感染者数及び死者数が甚大な季節性インフルエンザで、各国がlock downを一度も施行したことさえないのです。
このように冷静に公表されている数字を眺めるだけでも、私たちは世界規模の吉本新喜劇の観客役をやらされているマトリックスの世界に生きていることが分かるのです。