ようやくコロナ騒ぎスピンの一つの目玉である「種子法改定案」が今国会に上程されました。
自家採種で懲役や罰金刑が科せられるという“ディストピア”の世界が現実化しています。
拙著『医療ビジネスの闇』では、米国ではすでにこの法律(近代農家法)が適応され、やがて日本に導入されるとお伝えしてきました。
自然栽培の方達には、今のうちに種子を保存しておいて頂きたいと思います。
さて、新型コロナウイルス関連の話題です。
研究論文でも出てくる新型コロナウイルスの検査法として、「リアルタイム RT-PCR」(reverse-transcriptase–polymerase-chain-reaction assay.)というものがあります。
これは、新型コロナウイルスの遺伝子を増幅(何万倍もに増やす)して検出する方法です。
このPCRという遺伝子を増幅させる検査は、私も大学院時代によくやりました。
しかし、多大な時間とコストがかかりますが、正確に測定できるものではありません(感度が低い)。
私が研究室で経験したのは、同じプロトコール(手順)でPCR検査を行っても、遺伝子を増幅できる人とできない人がいたことでした(私の指導教員は、よく失敗していました・・・・)。
この検査では、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)と動物由来のコロナウイルスを区別できません。偽陰性(感染しているが陽性と出ない)となるケースも多いのです(Nature biotechnology Correction 21 February 2020)。
そもそも新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)は変異しやすいRNAウイルスですので、変異遺伝子は引っかからない可能性があります。さらに、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に似た配列の遺伝子(コウモリのエクソソームなど)を拾う可能性もあります。
あとは前述したように検査側の技術的な問題・・・・・・
血液検査で皆さんの抗体を測定して、感染の有無や既往(過去に感染した)を見ます。このような血液検査に比べて、咽頭ぬぐい液などの検体の遺伝子を検出する「リアルタイム-PCR」法は、煩雑かつ正確でないのです。
もし、この検査法に保険適応されるとなると、単なる感冒に多額の無駄な検査・労力・資源が失われることになるのです。
これは、ワクチンと同じく、サイエンスではなく技術や資源の問題なのです。
検査キット(fluorescence-based RT-PCR kit)の利権はどこに行くのでしょうか・・・・・
そして、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の検査に関して、「一度治癒しても再感染があり得る」という“煽り”をしているブロガーやyoutuberが後をたちません。
これは「微生物の存在=感染症」という幻想を持っているからの不安から来ているのでしょう。
基本的に環境中そしてそこに身を置く、私たちの体全体は微生物の塊です。
それでも病気を発症しないのは、糖のエネルギー代謝が回っているからです。
新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)を唾液や咽頭ぬぐい液で陰性となっても、腸粘膜、肺上皮細胞や血液内では陽性(まだウイルスが存在する)の場合もあるのです(Emerg Microbes Infect. 2020 Dec;9(1):386-389)。
この場合は、腸や血液から時間経過とともに唾液などに新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)が流入します。
したがって、時間を置いて唾液や咽頭ぬぐい液を調べると、いったん陰性になった新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)が再び陽性に出ることがあるということです。
インフルエンザウイルス感染でもほとんどが「不顕性感染(occult or subclinical infection)」といって、症状はないけれども検査すると陽性になる人が圧倒的多数です。
これは、どの微生物感染でも言えることであって、「顕性感染」になるかどうか、つまり症状が出るかどうかは、微生物の存在ではなく、私たち側の糖のエネルギー代謝の高さに依存するのです。
症状(くしゃみ、咳)がなければ、保菌者(保ウイルス者)であっても、日常生活で市中感染を拡大させることありません。検査結果が問題になるのではなく、皆さんの心身の糖のエネルギー代謝が問題なのです。
検査、検査(検査のパンデミック!)で思考停止にならないようにしてください^ ^。