米国では、コロナウイルスの話題は政治的なものでしかなく、実生活ではインフルエンザウイルス感染が新型コロナウイルス感染より、はるかに速いスピードで拡大しています。
そのインフルエンザウイルスによる症状は、実際は腸内細菌のエンドトキシン(内毒素)によるものだとお伝えしてきました。
新型コロナウイルスによる感染症状も、エンドトキシンを低下させることでかなり改善が速くなるのは間違いありません(ちなみに、あらゆる慢性病はエンドトキシンが絡んでいます)。
このウイルス(本当は存在しない)とバクテリアの関係は、『コロナウイルスの真実』講義またはオンラインでお伝えします。
さて、コロナ騒ぎで、現在たくさんの医師や治療家から、有効な治療法を教えて欲しいというメッセージを頂いております(医療現場でやれることは、パレオ協会Q&Aの方で回答いたしました(^_−)−☆)。
今回は、そのうちの一つをご紹介したいと思います。
最新の研究で、マウスのエンドトキシンによる敗血症モデルに対して、通常の食物繊維(腸内細菌の餌になる)と消化されないセルロースを用いた実験が報告されています(PLoS One. 2019 Dec 2;14(12):e0224838)。
まず通常の食物繊維を与えたマウスでは、食物繊維を与えなかった場合に比べて、10倍リーキーガット(increased intestinal permeability)になりました。
セルロースでは、食物繊維を与えた場合と比べて、著明にリーキーガットを抑えました。
実際にセルロースは、腸粘膜および腸粘膜細胞の結合(tight junction)を強化して、エンドトキシンによるリーキーガットを防ぐことが分かりました。
腸内細菌から発生するエンドトキシンは、腸粘膜にダメージを与えてリーキーガットを引き起こします(エンドトキシンが自由に血液内に流入する)。
これをセルロースはブロックしてくれるということです。
私が、ポップカルチャーや現代栄養学なる思想(サイエンスではない(^_−)−☆)で、「食物繊維をたくさん摂取しましょう」に警鐘を鳴らし続けている意味がこれでお分かりになったと思います。
腸内細菌のエサになる食物繊維は、エンドトキシンを増やし、リーキーガットを引き起こすため、がん、自己免疫疾患、アレルギー疾患などの慢性病や今回のウイルス感染症と呼ばれる感染症のトリガーになるのです。
したがって、エンドトキシンを減らすセルロースを豊富に含む生ニンジン、キノコ類、タケノコなどは、コロナウイルス感染に有効かつ原始人食で唯一推奨する野菜類なのです(^_−)−☆。
この辺りは、拙著『慢性病は現代食から』に詳述していますので、再読して頂ければ幸いです。