世界で最も食用として使用されている油は何でしょうか?
調理油、加工食品、医薬品など幅広く使用されている遺伝子組換え作物から搾り取る油です。
それは大豆油。
米国では食用油としては、最大の60%を占めています。
この大豆油がどれだけ心身の健康を害するかを比較検討した実験が報告されています(Scientific Reports volume 7, Article number: 12488 (2017))。
比較対象となったのは、コーン油、オリーブオイル、ココナッツオイル、高フルクトース。
このうちオリーブオイルについては、以前ご紹介した「Plenish」(デュポン)という、遺伝子組み換え大豆をさらに操作(遺伝子編集)してオリーブオイル(オレイン酸)の油を産生するようにしたモンスター植物の油を使用しています。
これらが、肥満(体重増加)、糖尿病、脂肪肝に与える影響を調べています。
その結果、大豆油とコーン油は、肥満、糖尿病、脂肪肝のいずれをも引き起こしました。
遺伝子編集大豆油の成分は、オリーヴオイルと同じでしたが、観察期間中に糖尿病を引き起こすことがなかったものの、脂肪肝を引き起こしました(長期では糖尿病を引き起こすでしょう)。
ココナッツオイルと高フルクトースでは、いずれの病態も引き起こしませんでした。
やはり、不飽和脂肪酸、特にプーファは、世界中でパンデミックとなっているメタボリック・シンドロームの最大の原因であることが再確認されたということです。
このプーファ過剰が免疫抑制を引き起こし、新型コロナ肺炎という病態に大きく関与していることは間違いないでしょう。