バクテリア感染で厄介なのは、一つ一つのバクテリアが群れをなす事です。
バクテリアが群れをなすと、いわゆるバイオフィルム(biofilm) を形成します。
一旦、バイオフィルムが形成されると、抗生物質などもバクテリアに届かなくなり、ますますバクテリアの繁殖を許してしまいます。
また群生になると、バクテリアは相互に病原性の高い物質を産生し始めます(バッタも同じでしたね(基礎医学『場の理論』)参)。
さて、このようなバクテリアの群れの形成(swarming)を人為的に作ることができます。
ミラビリス変形菌(proteus mirabilis)を使った実験で、不飽和脂肪酸(オレイン酸)を外部から与えると、見事に群生するようになります。
その一方で、飽和脂肪酸(パルミチン酸、ラウリン酸、ステアリン酸など)は、バクテリアの群生をブロックしました(Infect Immun. 2004 Dec;72(12):6836-45)。
不飽和脂肪酸は、バクテリアの個体に群れを作り、より敵意(病原性)を高めるということです。
これは以前お伝えした、死のフェロモンが不飽和脂肪酸(アルデヒド)であることとも一致しています。
死のフェロモンに匂いを嗅ぐと、生命体はそれを忌避し、敵意まで抱くようになります。
これは人間社会にもヒントになる現象です。
貧しい国、社会では、プーファまみれのGMO食品(by UNISEF)しか手に入りません。
貧しい家庭ほど、子沢山になり、群生するようになります。
貧困は心身のストレスをもたらしますが、食事中のプーファはストレスをさらに増強します。
そして、そのストレスでさらに群生が強まり、さらに貧困に・・・・
このスラム化からモラルのない暴力や殺戮・略奪が発生します。
生命体は同種の密度が高くなることを事前に避ける能力があります。
これは、エネルギー源となる環境資源が枯渇するからです。
そのセンサーが鈍り、制御不能の密度まで群生するようになるのは、まさにプーファがもたらすものなのです。
プーファは拙著『オメガ3の真実』にも詳述したように、あらゆるセンサーを「シャットダウン」する物質です。
プーファが群生をもたらし、それが貧困をもたらす。
そこから数々の悲劇が生み出されている現実を私たち人類はもう幾度と経験しているはずです。
昆虫もエサが枯渇し、環境が厳しくなると変態し、群生し、攻撃的になります(基礎医学の「場の理論」)。
現代社会では、単なる貧困だけでなく、そこにプーファが追加されるため、自然界よりもより破壊的な結果を招くことになるのです。