フッ素は歯科領域では、虫歯予防のために使用されています。
これが元々しっかりしたエビデンスがないことをパレオ協会のニュースレターでも詳しくお伝えしてきました。
今回、これを補強する最新の疫学的調査が報告されています(Journal of Public Health Dentistry, 2019; 79 (4): 307)。
水道水には、様々な毒性物質が混入しています。
その中でも数十年前から、米国で集団訴訟になっていたのは、水道水に含まれるペルフルオロアルキルというフッ素系の化学物質(ピーファス、PFAS: perfluoroalkyl substances)による健康被害(奇形、がん、免疫異常)です。
ピーファス(PFAS)は、テフロン加工の日常品、カーペット、段ボールなどに使用されてきましたが、先進国では表立っては、使用を禁止しています(実際はそうではない)。
ピーファス(フッ素化合物)は、数千種類にも及びデュポンなどが大半の特許を持っています。
体内はもちろんのこと、環境中でも分解されないため、“永遠の環境汚染物質”とも呼ばれています。
このピーファスが世界中の水道水を汚染しているのです。
今回の疫学的調査では、子供も虫歯とピーファス、つまりフッ素化合物(Perfluorodecanoic acid (PFDA))の血液濃度と相関関係にあることが報告されました。
フッ素化合物の濃度が高いほど、虫歯になっているのです。
もし、歯科領域がやっているように、フッ素が虫歯から守るのであれば、フッ素化合物の血液濃度が高いほど、虫歯は減少するはずです。
その原因として、この論文では、ピーファスがエナメル質を破壊するからと推測していますが、本当の原因が分からないとしています。
ピーファス(PFAS)はすでに発ガン作用、リーキーガット、免疫抑制作用などプーファ、セロトニンやエストロゲンと同じ作用をします。
これは、ピーファス(PFAS)のフッ素が甲状腺をダイレクトに破壊するからです。
虫歯の真の原因は、甲状腺機能低下(=糖のエネルギー代謝の低下)です(『糖総集編』DVD)。
したがって、虫歯を予防するために、水道水にフッ素やピーファスを混入するという理屈は通りません。
これから日本も水道の民営化が進みますが、ピーファスなどの汚染物質が混入していないかを監視・チェックしていきましょう。