世界疾病負担研究(GBD)の調査で、2017年の世界の敗血症患者は4,890万例で、そのうち1,100万例が死亡したことが報告されています(Lancet. 2020 Jan 18; 395(10219): 200–211)。
つまり、世界で5人に1人は、敗血症(Sepsis)で死亡していることになります(武漢の肺炎死亡者も同じく敗血症で死亡している人が多い。コロナウイルス感染では死にません(^_−)−☆)。
敗血症は、血液中にバクテリアだけなく、バクテリアから放出されるエンドトキシン(内毒素)が充満している状態を言います。
このバクテリアの構成成分であるエンドトキシンは、全身に過剰の炎症を引き起こします。
これによって、最終的に全ての臓器の機能・構造にダメージが及びます(これを多臓器不全という)。
癌や自己免疫疾患があっても、そのうちの20%は、エンドトキシン血症で死亡するということです。
敗血症が起こる大きな原因は、拙著『慢性病は現代食から』に詳述しました。
簡単にまとめると、腸内でのバクテリアの増殖と鉄過剰がエンドトキシン血症を招きます。
実際は、エンドトキシン血症は、死亡を招く大きな原因であるだけでなく、感染症、がん、自己免疫疾患、アレルギー疾患などあらゆる慢性病の発症・進展に大きく関与しています。
ちなみに、この研究には、ワクチンや医薬品を推奨するビルゲイツ財団(The Bill & Melinda Gates Foundation)が資金提供しています。
近代において、感染症で死亡する人が減少したのは、ワクチンや抗生物質の登場によるものではありません。栄養・衛生が向上したことが、感染症での死亡を激減させました。
エンドトキシン血症も同じく、栄養(原始人食)、環境汚染の問題を解決すれば、その死亡率を激減させることは間違いないでしょう。