『極端な食事法をしてはいけない理由:ケトン食再考』

ポップカルチャー(サイエンスではない)では、時にとんでもない食事法が流行します。

糖質制限とともに心身の健康を悪化させる食事法にケトン食なるものがあります。

ケトン食は、食事内容の大半を油にするというものです。

ケトン食は確かに一時的に脳の機能を低下させるために、てんかん発作には対処療法として有効です(長期的は逆効果)。

しかし、ポップカルチャーでは、なんとケトン食ががんに効果があるなどというデマが流布する始末です・・・・・・汗

最新の研究で、ケトン食によって糖尿病、肥満が起こることが報告されています(Nature Metabolism, 2020; 2 (1): 50)。

マウスにカロリーの90%を油で占めるあるケトン食を(Research diets D12369B; 0.1% of calories from carbohydrate,10.4% of calories from protein, 89.5% of calories from fat)与えた実験です。

理由は定かではありませんが、ケトン食1週間までは、体内の炎症が静まったようです。しかし、1週間後より血糖値が上昇し、肥満になったという結果でした。

ケトン食では、脂肪を燃焼するようになります。脂肪の燃焼によって、ミトコンドリアを死滅させることは、数年前より何度もお伝えしてきた基礎的なサイエンスの事実です。

特に脂肪成分がプーファなら、ミトコンドリアの死滅は加速します。

このマウスの餌を作っている会社を調べましたが、今回使用している脂肪の成分までは公表されていませんでした。

この会社の他の種類の餌では、ラードと大豆油が脂肪成分でしたので、今回のケトン食の脂肪成分もプーファが主体であることが推測されます。

飽和脂肪酸だけでも、それをエネルギーにするとミトコンドリアの機能が低下してきます。それがプーファなら糖尿病だけでなく、長期的には自己免疫疾患、ガンへと進展していくでしょう。

私たちのエネルギー源は「糖」なのです。

基礎のサイエンスを積み上げていくことがいかに大切かを今回の研究からも腑に落として頂ければと思います(^_−)−☆。

 

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