日本ではあまり見かけませんが、アジア諸国では「朝鮮人参スープ(Ginseng soup)」をよく見かけます。
朝鮮人参の根を入れたスープです。
私もよく過去に朝鮮人参スープをトライしたのですが、美味しくないばかりでなく、後味が悪く感じていました。
特に朝鮮人参の根を食べると気分が悪くなります(本当は食べるものではないような気がしますが・・・・・)。
朝鮮人参は、元々は朝鮮が中国への貢物として捧げた特産品だったようです。
その名目は「滋養強壮」やアンチエイジングでした。
ただし、どこで朝鮮人参を採取したかで効能は違うと言われています。
さて、私が朝鮮人参のスープや根を食べて気分が悪くなる理由が明快になった研究が報告されています(Exp Biol Med (Maywood). 2004 Jun;229(6):560-8)。
朝鮮人参を用いた過去の更年期の治療で、性器出血や乳房肥大が起こることが知られていました。
その理由は、なんと朝鮮人参の根に含まれるカビ毒(mycotoxin) の作用だったのです。
確かに朝鮮人参の根はカビ臭い匂いがします。
このカビ毒(mycotoxin)はエストロゲン作用をするため、免疫抑制およびがんを増大させます(Toxins (Basel). 2014 Mar; 6(3): 1080–1095)。
このようなカビ毒は、朝鮮人参の根だけでなく、トウモロコシ、大麦、小麦、米などの穀類にも含まれています。
カビ毒の厄介なところは、熱耐性があるというところです。
つまり、加熱調理でも死活できないのです。
穀物も長期保存がきく主食とされてきましたが、これも見直す必要があるかも知れません。
しかし、日本人はお米を食べますから、カビ毒の慢性摂取に対して、自分の体側の糖のエネルギー代謝を高めて対応することが最善策となりますね(^_−)−☆。