たくさんの方から日々、慢性病が現代医学や東洋医学で治らないというメッセージを頂きます。
どのような治療をしているのかを尋ねると、大抵は食事におていは「糖質制限」と「塩分制限」です(さらに甲状腺機能低下を招くような食材が勧められています。)。
今回はその塩分制限について。
さて、みなさんは、塩分を摂りすぎると血圧が高くなるという話を聞いたことがあるでしょうか?
これを私は「塩分高血圧仮説」と名付けて、現代医学の大きな汚点の一つであることをミネラルの講義等で詳しくお伝えしてきました。
塩分と高血圧の関係ばかりがフォーカスされますが、塩分と肥満も密接に関係しています。
え????
そうなのです。
塩分制限すると高血圧になるだけでなく、太ることが分かっています。
何故塩分を制限すると太るのでしょうか?
塩分を制限すると、脂肪組織での脂肪合成が高まります。
これによって過剰の脂肪が蓄積します。
さらに、塩分制限によって、その脂肪組織においてリポリシスが高まり、一部の脂肪が分解します。
リポリシスが起こると、インシュリン抵抗性が全身で起こり、糖のエネルギー代謝が低下します(『慢性病は現代食から』)。
つまり、脂肪が過剰蓄積する一方で、その一部の脂肪が分解することで代謝が低下するというダブルパンチで肥満になるのです(Metabolism. 2003 Aug;52(8):1072-7)。
塩分制限は、その他にも各種のストレスホルモンやストレス物質を慢性的に産生させます。
塩分制限がこのように「シックネス・フィールド(病気の場)」を作る原因となるのです。
塩分を制限する人ほど太るのです(^_−)−☆。