現代社会で急増している慢性病の一つに“虫歯”があります。
虫歯の原因は、『糖の真実シリーズ』講義などでお伝えしましたが、最終的にはバクテリアの産生する乳酸がエナメル質を溶かすことで起こります。
現在の虫歯の治療は、ここ半世紀も旧態依然です。
それは、虫歯を削って、削ったところに詰め物をする方法(drill and fill)。
私もずっとこの治療にお世話になってきましたが、再発は免れません。
歯医者さんの中でも、この従来の治療をやめて、他の方法をトライする人が増えています。
さて、虫歯の治療法を比較検討した最新の研究が報告されていました(Journal of Dental Research, 2019; 002203451988888)。
虫歯の治療法は3つ。
まず一つ目は従来の削って詰め物をする方法(drill and fill)。
二つ目は、虫歯を削らずに被せ物だけをして、虫歯の進展を防ぐ方法。
三つ目は、定期的な歯磨き(ただしフッ素入りの歯磨き粉)と食習慣の改善。
この3つの虫歯治療で、どの方法が最も効果があったのでしょうか?
結果は、イーブン。
どの治療法も結果に大差はありませんでした。
そうすると、わざわざ痛い思いをして歯を削らなくても、あるいは危険な合金を使った詰め物をしなくても良いということになりますね。
実は、パレオ協会のニュースレターでも詳述しましたが、フッ素が虫歯を予防するという確たるエビデンスは存在しません。
歯を磨くのであれば、猛毒のフッ素がない歯磨き粉にしなければなりません。
歴史的には純正のハチミツを塗って虫歯の治療にしていました。
糖のエネルギー代謝が万全であれば、乳酸を産生するバクテリアの増殖を防ぎ、乳酸を中和することもできるので、歯を磨く必要さえないのです。