高熱が出ると待てない人は、解熱剤を使用したがります。
現代では、少し熱っぽい感じがしても「予防的」に解熱剤を薬局で買って飲む習慣がある人がいます。
いずれも「自然治癒」の過程を待てない心理があるからですね。
この“忍耐力のなさ”は、近現代の糖のエネルギー代謝の低さが原因となっています(^_−)−☆。
さて、加工食品は体内に入れるのは危険であることを述べてきました。
医薬品も“超”加工品の代表選手です。
それだけでなく、医薬品の有効成分そのものも問題になることが多いです。
今回は、その薬局やクリニックなどで頻繁に出されている解熱剤についての問題報告がありました(JAMA Psychiatry. 2019 Oct 30:1-11)。
その解熱剤とは「アセトアミノフェン(acetaminophen)」。
商標名は「カロナール」です。
「ホルモンの真実シリーズ」でもこの薬剤の恐ろしさを伝えてきましたが、今回の研究では、妊婦のアセトアミノフェンの曝露によって、多動症(attention-deficit/hyperactivity disorder (ADHD) )および自閉症スペクトラム(autism spectrum disorder (ASD))の発症リスクが2~3倍になることが確かめられました。
今回の研究では、臍帯血のアセトアミノフェン(およびその代謝産物)濃度を調べています。
アセトアミノフェン摂取量に依存して、自閉症リスクが高まることが判明しています。
アセトアミノフェンは、自閉症、うつ病、自殺・他殺などの原因物質の産生を高めるからです。
なぜこのような危険な薬が、解熱剤の中で“最も安全”であるというような迷信が作られたのでしょうか。
人間は迷信の塊ですが、これもプーファ摂取量依存性にその迷信リスクが
高まります(^_−)−☆。
これからインフルエンザの季節といつも喧伝されます。
高熱が出るインフルエンザでは特にこのような解熱剤を摂取することは成人でも危険であることを再認識しておきましょう。