『生命体に階級があるのか?』

 

動物を自分と違う生き物として下に見る傾向がある人間が少なからず存在しています。

私は人権至上主義(human rights)や動物至上主義(animal rights)のような極端な発想を持ち合わせていませんが、他の動物を異種と見る思想には組み出来ません(^_-)-☆。

人間社会では、カースト制度や宗教など、およそ生命の本質とかけ離れた”お化け”を産み出しました。。。。。。。。

人間そのものを階級化して、下の階級(あるいは自分と出自の違う人間)は同じ人間と看做さないという思想を身に着けました(エピジェネティクス)。

この自他を過剰に区別する思想は、『ホルモンの真実3』でセロトニン、エストロゲンやオキシトシンなどのストレスホルモンによることをお伝えしてきました(^^♪。

さて、今回、類人猿であるゴリラの生態について興味深い研究内容が報告されています(Proc Biol Sci. 2019 Jul 10;286(1906):20190681)。

今まで類人猿でさえ、自分の家族や近親者(kin)以外のものとは集団を作らない(つるまない)とされていました。

これは、「利己的遺伝子(selfish gene)」という遺伝子決定論(遺伝子決定論進化版=ネオダーウィニズム(neo-Darwinism)、ソーシャルダーウィニズム(social Darwinism))の悪しき流れを汲んだ思想です。

これは、サイエンスではありません。

「利己的遺伝子」とは、生命体は自分の遺伝子を残すためだけに思考・行動するという極端な幻想です(^_-)-☆。

近親者には自分と同じ遺伝子が多いので、自然と近親者と集団を作って自分たちの”遺伝子”を守るというという発想ですね(^^♪。

ちなみに、自己啓発(宗教の別動隊)でよく吹き込まれる「自己責任」というタームも、このネオダーウィニズム、ソーシャルダーウィニズム(Winner takes all!)の典型的な流れです。

「自己責任」とは、環境(社会の操作)によって起こる現象を個人に還元する宗教です(^_-)-☆。

しかし、実際のゴリラの生態をよく観察すると・・・・

近親者以外にも、血縁とは遠く離れた仲間とも集団を作っていたのです!

特に、ゴリラの独身男性だけの集団などが認めれましたが、これは人間の若い男の子が仲間を作って行動しやすいのとそっくりですよね(^^♪。

そして、集団間には自然と秩序が形成されています。これをヒエラルキー(multitiered hierarchy)と言っていますが、少し語弊があると思います。

これはインドのカースト制度(ヨーロッパ人の発明(^^♪)に典型的に認められる階層差別・現代社会システムを肯定することにもなるからです。

ゴリラの社会では、人間の権力者が都合のよい様に発明した身分差別制度のような厳格な差別がある訳でなく、ゆるやかな階層に”自然”となっているということが本質なのです(しかも時々刻々とダイナミックに変化する)。

それは”結果”であって、人工的な操作による前提(アプリオリ)であるものではありません。

人類が生命体の中で優れている訳でもなければ、人間の中に「選民」などある訳がありません。

今回のゴリラの生態を見ても、人間が如何に生命体として不自然な歴史を築いてきたかが一目瞭然となりますね(^_-)-☆。

 

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