オメガ6(植物油脂)が危険であることがここ数十年ではっきりしてきたため、今度は目くらましとしてオメガ3が体に良いというデマを流しています。
しかし、最近になって、ようやく現代医学でもオメガ3についてネガティヴ・データ(健康への悪影響)を出すようになってきました。
すでに拙著『オメガ3の真実』に詳述したように、オメガ3の効能の”目玉”である動脈硬化や心臓血管疾患予防についてのエビデンスは、臨床試験でも明確に否定されています(基礎医学のデータではとうに否定されている)。
今回、新たに「オメガ3(特にフィッシュオイル)が糖尿病に効果がある」という”神話”も見事に打ち砕くメタ解析の報告がなされました(BMJ, 2019; l4697 )。
比較的バイアス(偏り)の少なくて質の高い臨床試験を解析したとろ・・・・・
オメガ3の投与によって、長期的に血糖値の改善や糖尿病の予防にまったく繋がらなかったことが明らかになりました。
この解析した研究の中では、むしろ1日にフィッシュオイルを4.4g以上摂取すると、逆に血糖値異常を招き、糖尿病のリスクを高めることが分かりました(しかし、奥歯にものがはさまった言い方で、解釈には慎重を期するとしています・・・・・( ´艸`))。
オメガ3のようなプーファは、糖のエネルギー代謝をストップするのが基本作用ですから、サイエンスの当然の結果です。
ただ、臨床試験では様々な操作が加えられて、実験に資金を出したもの(あるいは期待されている結果)に対して都合のよい結果をねん出します( ;∀;)。
それでも全体として、ごまかしが効かなくなってきたということでしょう。
今度は、「オメガ3ががん細胞を殺傷する」というようなお伽話に論旨をすり替えていますが、これこそがオメガ3が毒性物質であることを証明しています。
あらゆる学問が権力者によって歪められてきました。サイエンスの末裔である医学(サイエンスとはいえない)は特にその傾向が当初から高いものです。
その中でも優れた研究を拾い上げる作業も、実は糖のエネルギー代謝に依存しているのです(^_-)-☆。