今日はパレオ協会の会員さまから頂いた「ファットアダプテーション」という食事法についてのご質問に対する回答をシェアしたいと思います(^^♪。
この食事法は、サッカー選手である長友佑都専属シェフが、流行させた?(編集者?)ものの様です。
タンパク質:糖質:脂質(PFC)のバランスが『P』(タンパク質): 3、『F』(糖質): 3、『C』(脂質): 4の割合になる食事メニューを取り入れることを薦めているようです。
この根拠を探っていくと・・・・
なんと、ケトーシス(ketosis)のことを言っていることが分かりました。
サッカー選手は、マラソンと同様、長時間におよんで長距離を高い強度で走らないといけません。
もちろん時間が経過するにつれて、糖はエネルギー源して枯渇していきますので、その後は、低血糖による強いストレス反応が起きます。
このときに、体のタンパク質と脂肪を分解して、糖に変換しないといけません。なぜなら、脳や赤血球は、糖(グルコース、フルクトースなどの単糖類)しか実質上は利用できないからです。
そして筋肉や内臓は脂肪やタンパク質を燃焼させます。
「ファットアダプテーション」は、どうもこの状態(ケトーシス)を維持するためにやや脂肪を多めに摂取するという内容のようです。
あの・・・・・・(;^_^A
サイエンスでは、この状態を「ケトーシス」と言います。いわゆる”飢餓状態”(あるいは糖尿病やガン状態)のことです。
長時間に渡ってランニングするようなスポーツでは、選手は一時的に糖尿病の状態に体が切り替わらざるを得ないのです・・・・( ;∀;)
しかし・・・・・
この状態でさらにストレスが高まると、いよいよ「ケトアシドーシス」といって命にかかわる状態まで悪化します。
乳酸が過剰に蓄積するため、完全に「シックネス・フィールド(病気の場)」に陥ります。
選手が全力を出し切ったあとに、よくピッチで虚脱状態になっていますが、まさに「ケトアシドーシス」の状態です。
したがって、ケトアシドーシスを防ぐためにも、選手は運動中に小まめに糖を摂取しないと命の危険にさらされます。
「ファットアダプテーション」は、そもそも概念が迷信に近いもので、サイエンスではありません。それとその迷信じみた概念と実際の食事法(三大栄養素の割合)とはまったく関係がありません。。。。。。。(新たなネーミングで流行させようとしている意図だけは伝わる・・・・(^_-)-☆)
そして、その食事内容は、糖質制限やケトン食よりは、糖質の量が多いため、これらの食事よりは害悪は少なくなっています。
しかし、それでもタンパク質の割合に対しての、糖質の割合が低いため、「ファットアダプテーション」食事法を実践していると低血糖ストレスを引き起こします。
さらに脂質のところでプーファ・フリーにしないと意味がありません・・・・・
長友選手のパフォーマンスを上げたいのであれば、プーファをフリーにして糖質の量を増やすことです(原始人食(アップデート版)参考)。
何よりも試合中に、チャンスがあれば、しっかり糖質(ハチミツやショ糖)とミネラルをが入ったドリンク(マイドリンク(^^♪)を摂取することです。
これはスポーツ選手だけでなく、運動をしない人でも基本的に当てはまることですね(^_-)-☆。