「塩分悪玉説」もかなり一般にも浸透していますが、みなさんも「塩の摂りすぎは高血圧になる」なんてお伽話を信じていませんでしょうか?
たしかに現代では、この塩の質の問題がありますが・・・・・・
ニセモノの牛乳と同じく、本来の塩でなければ、悪影響が出る可能性もあります(^^♪。
さて、肥満とくにお腹周りの脂肪(内臓脂肪も含む)は、ストレスによってつくことをこれまで何度かお伝えしてきました(^_-)-☆。
特にストレスホルモンのコルチゾール(糖質コルチコイド、glucocorticoid)の作用でした(^^♪。
これはコルチゾールに様々な肥満作用がありますが、特に脂肪細胞そのものを肥大化させる作用が絶大な肥満効果を持っています(^_-)-☆。
ところが、同じくストレスホルモンであるアルドステロン(鉱質コルチコイド、mineralocorticoid)もコルチゾールと同様の作用があることが報告されました(Vitam Horm. 2019;109:189-209)(Am J Physiol Endocrinol Metab. 2019 May 21)(Int J Obes (Lond). 2016 Jun;40(6):964-72)。
実際にアルドステロンの作用をブロックすると、高脂肪食による肥満を防ぐことができたようです。
アルドステロンというストレスホルモンは、血液中の塩分が不足すると放出されます。
ちなみに現代栄養学の塩分1日推奨量では、到底私たちの必要とする塩分量に及ばないため、アルドステロンやセロトニンといったストレスホルモンが放出されます。
現代人の塩分摂取量は極めて低いのです。。。。。
この塩分が常時低い状態では、カロリー制限していても、お腹が出てくることになります(^_-)-☆。
この状態で、糖質制限をすると、さらにストレスホルモンが放出されるため、短期的には筋肉が削げ落ち、長期的には肥満が加速します。
さらにいったんお腹に脂肪がつくと・・・・・
脂肪組織からもアルドステロンが放出される悪循環になります(CJASN June 2010, 5 (6) 1132-1140)。
運動をして、カロリー制限しても痩せないあなた。
塩分摂取量を見直した方がよいかも知れません(^_-)-☆。