日本もそろそろ海開きの季節になりました(^^♪。
みなさんは、毎年夏にはビーチに出かけて、海で泳いでいますでしょうか?
私もワンちゃんが元気だったころ、海にも一緒に連れてよく出かけました(^^♪。
いつもワンちゃんは海水を飲んでは、驚いてましたが・・・・
私も海で浮かんでいると、心身ともにリラックスできます(^^♪。
いや波の音を聞いているだけでも、よいですよね(^_-)-☆。
しかし・・・・・・
先日プラスチックの海洋投棄(マイクロプラスチック)の話をお伝えしましたが、今や”母”なる海は、もう下水・排水の溜まり場になってしまっています。
とくに流れがない、内海は汚染が進行しています( ;∀;)。
もう海の自然浄化能力をはるかに上回るスピードで、医薬品、重金属、工場排水、汚染された糞尿、さまざまな化学物質が日夜垂れ流しになっています。
海水から精製した塩が汚染されていないか心配です。。。。。。
さて、海を泳ぐ前後で皮膚のバクテリアの変化を調べた興味深い研究が学会報告されています(M. Nielsen & S. Jiang. Alterations in the Human Skin Microbiome after Ocean Water Exposure. ASM Microbe 2019)。
9人の健康人に10分間海で泳いでもらって、その前後で皮膚のバクテリアを調べました。
そうすると、たった10分しか海に浸かっていないにも関わらず、皮膚のバクテリアの構成が変化しました。
とくにビブリオ菌(コレラを引き起こす菌属)の皮膚の付着が著しく、24時間経過しても皮膚に付着したままのケースがありました。
その皮膚のビブリオ菌の濃度は、海水に存在するビブリオ菌の濃度よりも高い結果(10倍!)でした。
これは、ビブリオ菌が皮膚により高い親和性があるということです。
ビブリオ菌のほとんどは病原性を持ちませんが、コレラを引き起こすものもあります。
私たちは、皮膚のバクテリアの変化よりも、海がこれらのバクテリアが増殖するスープとなっている現実を重くみないといけません。
海は文句を言わないからといって、これ以上ひどい目に合わせると、その何倍もの逆襲が待っていると思います。
海に米軍基地を作るなんていうのは、論外です・・・・・
山、森、川、海はすべてつながっています。
その有機的つながりのフローを止めると、本当に私たちの生命のフローも止まってしまうのです。
まずは山、森をしっかりと守り、川の清流を戻すこと。
それには、竹林の多い日本では竹炭などを利用するとよいでしょう。
竹炭は糞尿や工場排水の浄化槽にも使えます。
川を浄化してフローさせてやると、海の自然浄化能力も戻ってきます。
母なる美しい海に戻すためには、私たちひとりひとりが、地域でこれらのことを少しずつ取り組んでいくことしかないでしょう(^_-)-☆。