みなさんは、「赤酵母米」サプリメントをご存知でしょうか?
最近、パレオ協会の会員さまから血液中のコレステロール、中性脂肪低下させるのに、「赤酵母米サプリメント(red yeast rice supplement)」なるものが流行しているというご連絡を頂きました。
私も流行に疎いので、早速調べました・・・・
なんとあのスタチン(コレステロール降下剤)の元になったカビに含まれる成分だったのです!
これには驚きました。
「赤酵母米」サプリメントの有効成分をモナコリン(Monacolins )といい、スタチンやオメガ3(フィシュオイル)と同じ作用をします。
LDLコレステロールを低下させるということは、数千~、いや無数の副作用が出現するはずです(基礎医学シリーズ、メディカルパレオ「脂質の真実3」参)。
最近でも「赤酵母米」サプリメントの摂取によって、急性の肝臓障害が出たという症例報告がありました(BMJ case reports. 2019 Mar 25;12(3))。
LDLコレステロールの合成を止めると、細胞そのものの構造が成り立ちません。染色体や細胞構造そのものがコレステロールを必要としているからです。
さらにストレス、炎症に対応する力が削がれます。LDLコレステロールは糖の次いでの抗ストレス物質です。
スタチンの無数の副作用が「赤酵母米」サプリメントにも出るはずですから、くれぐれもご自分がよく知らないサプリメントにはご留意ください(#^.^#)。
このようにマーケットで売れているサプリメントも医薬品と同等に危険なものが多いことを知っておきましょう(^_-)-☆。