日本人の主食であるお米。
特に炊き立ては美味しいですよね(^_-)-☆。
あまり知られていないかも知れませんが、土壌のヒ素を稲が吸うために、米にヒ素がある程度含まれています。
ヒ素はプーファと同じく、糖のエネルギー代謝を複数の部分でブロックする致死性の重金属の王様的存在です(^^♪。
宮崎の土呂久公害や和歌山のカレー事件はいずれもこのヒ素による問題でした。
米が主食の日本人の落とし穴でもあります。
このヒ素をなんとか少しでも減少させることはできないのでしょうか?
日本人と同じく米を主食とするバングラディッシュでは、伝統的に以下の方法でヒ素濃度を減少させています。
もみ殻がついたままの米を水に浸します。
その後、それを茹でる(ゆでる)ことで米に含まれるヒ素を減少させることができます。
この方法をパーボイル(parboiling)と呼んでいます。
さて、ヒ素を少しでも減少させるために、もみ殻がついたままの方が良いのか、あるいはもみ殻を取り除いた状態で水につけて茹でた方がよいのか・・・・・・・
それを調べた研究が報告されています(Environ. Sci. Technol.April 17, 2019)。
もみ殻がついたままの場合、もみ殻よりもふすま(ぬか)の部分にヒ素が高濃度に含まれたといいます。
もみ殻を取り除いた場合、もみ殻がついているときよりも25%ヒ素濃度を減少することができました。
そして、この場合、米に含まれるカルシウムは2倍に増加したものの、カリウムは40%減少しました。
以上からヒ素の濃度減少に関しては、米のもみ殻を取り除いた状態で水に漬けてボイルするのがベストのようです。
ということは・・・・・
玄米のまま購入して、それを水につけてボイルしてから、精米にかけるとヒ素濃度の低い白米を食べることができますね(^_-)-☆。
このように農作物は、加工食品でなくともすでに環境汚染(水質・土壌・大気汚染)に見舞われています。
ベジタリアン、ビーガンやローフードは聞こえは良いですが、現代社会では注意しないといけない食事法ではないでしょうか(^_-)-☆)。