断食、ファスティングといえば聞こえは良いですが、生命体にとって飢餓状態(=低血糖)という最大のストレスに他になりません。
しかし、現代医学やポップカルチャー(健康本)では、ファイスティングの健康効果を信じているようです。
さて、臨床実験でファスティングによる血液に増える物質を調べた研究が報告されています(Scientific Reports, 2019; 9 (1))。
これでファスティングが本当に体に良いのかを検証していきましょう。
対象は4人の日本人(健康状態は良いと判断される?)。
58時間、つまり2日と10時間のファスティングを課しています。
ファスティングによって血液で増加した物質とは・・・・・
見事にシックネス・パターン(病気のパターン)のものばかりでした(^-^)。
ストレス、ガンや糖尿病の状態と同じくファスティングでは低血糖になります。
糖を利用できない場合起こる、シックネス・パターン(病気のパターン)で起こる代謝がもろに反映された物質が見事に増加しています。
シックネス・パターンとは、
1・脂肪、ケトン体をエネルギー源として燃焼
2.解糖系とペントース・リン酸経路の活性化
あらゆる慢性病でこの病気のパターンが見られます。
実際の今回の58時間のファスティングでは、脂肪を燃焼の結果、増加するTCA回路(ミトコンドリア)の代謝産物やペントース・リン酸経路で増加する核酸、抗酸化物質などの血液濃度が高まっていました。
みなさん、「抗酸化物質」というと聞こえがよいと思いますが、これも再考する必要があります(ウエルネスラジオで取り上げますね(^_-)-☆)
ファスティングでは細胞内はアルカリ性(還元状態)になっています。ここに抗酸化物質が増えると、ますますアルカリ性になっていきます(なれの果てがガン細胞)。
しかし・・・・・
なんと研究者は、「抗酸化物質やTCA回路の産物が増えることはいいことだ」としています。
OMG!
これはがん細胞や関節リウマチなどの慢性炎症疾患の特徴ですから、生命の本質を逆さまにとらえていますね(^_-)-☆。
これでファスティングが代謝を上げるという結論にもっていくのですから、恐ろしや・・・・
実際は糖のエネルギー代謝(これが本当の代謝)は、著しく低下しています。
サイエンスの論文は、しっかりと実験結果を見て、その結果を私たち自身で判断しないといけません(^^♪。
研究者たちの解釈とは真逆になることがほとんどですが・・・・・・(^_-)-☆。
通常今回の研究のような血液検査の結果だけを見れば、ガンなどの慢性病があると判断します。
ファスティングでもガンや難病と同じ結果になるということを示したという点では有意義な研究だったと思います(^_-)-☆。