心筋梗塞は心臓を栄養する血管が詰まる病態です。
心筋梗塞の初期では、心臓を栄養する血管の詰まりをカテーテルなどで通すと、一時的に難を逃れることができます。
血管が詰まれば、一般の血液検査でも分かる指標があります。
また、血管が詰まれば、たいていは激しい狭心痛で発症します。
その前の段階、つまり「血管の詰まりかけ」の予兆をキャッチできれば、それに越したことはありませんよね。
残念ながら現代医学ではその予兆を血液検査で判断する術を持っていませんでした。
今回、「心臓の血管が詰まりかけている」状態で血液中に増加する指標を調べた有意義な研究が報告されました(PLOS ONE, 2019; 14 (2): e0211762)。
その結果、血液中で5つの指標が著明に変化することが分かりました。
それらは、アラニン(アミノ酸)、アセチルカルニチンと不飽和脂肪酸とくにプーファ(多価不飽和脂肪酸)でした。
プーファの中でも今回調べられたのは、リノール酸とアラキドン酸のオメガ6系でした。これらのプーファが血液中に増加していたのです。
今回の研究結果を解釈していみましょう。
血管が詰まるような病態は、動脈硬化がベースになっています。
この動脈硬化を来す状態は、いわゆる糖のエネルギー代謝が回っていない(=脂肪をエネルギー源とするシックネス・パターン)、あるいはプーファ過剰(食事摂取またはリポリシス)といういずれも糖尿病状態です。
血液中には、リノール酸やリノレイン酸などのプーファがたくさん浮いている状態です。
同時に血糖も高くなっていきます。
そして、活動時は糖をエネルギー源として使用する筋肉や肝臓などが脂肪をエネルギー源として使わざるを得ない状態になっていきます(これをインシュリン抵抗性といいます)。
脂肪をエネルギー源にすると、カルニチンという物質がたくさん必要となります。
そして脂肪のエネルギー代謝ではアセチルカルニチンが増加してきます。脂肪を燃焼させるほと、アセチルカルニチンも増加するということです。
実は、この研究ではアセチルカルニチンの血液濃度が最も著明に高くなっています。
つまり、脂肪のエネルギー代謝(病気のパターン)になっていることを示しています。
脂肪のエネルギー代謝の指標が、「血管が詰まりかけている」状態では、もっとも鋭敏に血液検査で検出されるということです。
しかし・・・・・・
この研究論文では、なんとこの結果を逆に解釈しています(論文では結果の解釈が間違っている(都合のよいように捻じ曲げる)ことが多い)。
血液中でアセチルカルニチンが増えるのは、脂肪のエネルギー代謝がうまくいっていないと解釈しているのです。
OMG!
脂肪のエネルギー代謝が動いていない状況で、アセチルカルニチンが増える訳がありません。
そしてオメガ3系を詳細に調べていないのは残念ですが、少なくとも血液中のオメガ6系のプーファが上昇することも当然の結果です。
糖がエネルギー源として利用できない場合は、食事中のプーファを利用するか、自分の脂肪組織を分解(リポリシス)して、プーファをエネルギー源として利用するしかありません。
私がこれまでお伝えしてきた病気のパターンの代謝(脂肪をエネルギー源とすること)が、「血管の詰まりかけ」を知らせる指標であることが今回も確認できました(^_-)-☆。
量子エネルギー機器にも、病態を知る指標としてプーファなどのシックネス・サブスタンス(病気の場をつくる物質)を入れて頂くようお願いしています(^_-)-☆。
これで血管が詰まりかけているサインを読み取れれば、素晴らしいことですね(^_-)-☆。