三種混合ワクチンである麻疹・風疹・おたふく風邪ウイルス(MMR)ワクチンの接種と自閉症の因果関係は以前から少数の研究論文で報告されていました。
その優れた少数のエビデンスは『新・免疫革命』にも掲載しました(^_-)-☆。
2004年に米国疾病管理予防センター(CDC)が主導した、三種混合ワクチン(MMR)と自閉症の関係を研究した論文が発表されました(Pediatrics. 2004 Feb;113(2):259-66)(
Expert Rev Vaccines. 2004 Feb;3(1):19-22)。
この研究論文ではMMRワクチンと自閉症との関係を否定していました。
その後に続く研究論文もMMRワクチンと自閉症との関係を否定するものばかりが発表されていました。
ところが、実際には早くも2001年には、米国疾病管理予防センター(CDC)は、特にアトランタのアフロアメリカンの子供に3歳前にMMRワクチンを接種すると自閉症になる確率が高くなるというデータを入手していました。
2014年に、米国疾病管理予防センター(CDC)の役員だった医師( Dr. Brian Hooker)が、2004年に発表された論文のデータを再解析すると、統計学的に有意にMMRワクチンの接種と自閉症の発生が関係していました。
しかし、この勇気ある研究論文には様々な難癖がつけられて、論文自体を撤回されることになります。
今回、このような経緯を経て、再びこの医師が米国疾病管理予防センター(CDC)のデータを再解析した研究論文が発表されました(Journal of American Physicians and Surgeons Volume 23 Number 4 Winter 2018)。
その結果は・・・・
やはり、MMRワクチン接種と自閉症発症との間に強い関係があることが明示されました。
興味深い点は、エチル水銀化合物(チメロサール )のワクチンへの添加量が増えた1990年初頭から、ワクチンから水銀が除去される2004年までの子供(特にアフロアメリカンの男の子)に、ワクチンと自閉症の強い関係がみられたということです。
この水銀化合物の接種によって、子供の体には激しい炎症が起こりますが、このときに発生する「炎症ゴミ」が脳にも炎症を引き起こす。したがって、この結果は当然の帰結ですね(かつ水銀化合物自体も脳に炎症を引き起こす)。
それではなぜ、今までの主流の研究論文はそれを否定してきたのでしょうか(正しくはワクチンと自閉症の関係を否定した論文しか掲載されない)?
その理由は、統計のもとになるデータの操作や短期の経過観察しか行っていない(長期間経過観察していると子供に自閉症が発生している)という意図的な瑕疵(かし)があるからだとずばり指摘されていました。
ちなみに、この論文で告発したドクターはすでに米国疾病管理予防センター(CDC)を辞職しています・・・・・
私は幸いにして、大学院で医学論文を書く機会があったために、データの操作によって統計はいかようにも変えることができる(結論を変えられる)ことを実感で分かっています。
これが、私が臨床実験で統計を駆使する疫学的調査を参考程度にしか見ない理由です。
みなさんが一般の健康ニュースでフラッシュアップされる記事というのは、ほとんどはエビデンスレベルが低い、このような疫学的調査(既得権益の人工的操作が入る)ばかりです。
今回はその腐敗にメスを入れる、うお座の時代の終焉を告げるような研究論文でした(^_-)-☆。