赤ちゃん、特に未熟児では、壊死性腸炎(Necrotizing Enterocolitis)という腸の炎症は命とになります。
なぜ腸が壊死(腸粘膜が腐る)するのかというと・・・・
壊死性腸炎になる未熟児はほとんどが粉ミルクを与えられています。
この赤ちゃんに与える粉ミルクの危険性は何度もお伝えしています。
粉ミルクはプーファの塊です。リノール酸、EPA,DHAなどが人工的に添加されています。
これらのプーファが腸粘膜にダメージを与えることは、次作の『続・プーファフリー、オメガ3の真実』に詳述しましたので、楽しみにしてください。
さて、成人でも慢性的に腸に炎症が起こる炎症性腸炎があります。
クローン病、潰瘍性大腸炎といった慢性病がその代表です。
これらの炎症性腸炎や壊死性腸炎では、精神・気分にも異常を来します。
今回、腸に炎症を起こす物質そのものが脳にも炎症を引き起こしていることが明らかにされました(Sci Transl Med. 2018 Dec 12;10(471))。
その物質とは・・・・・
エンドトキシン(内毒素)。
腸に多いバクテリアの細胞壁成分です。
粉ミルクで壊死性腸炎が起こりますが、腸炎が起こるとエンドトキシンが血液に移行して全身を循環します。
これが脳に達すると、脳のバリアを破って脳細胞内に炎症を引き起こすのです(脳のマクロファージが過剰に活性化して炎症を引き起こす)。
成人の炎症性腸炎でも同じく、脳神経細胞にダメージが及び、精神・感情に異常が出現します。
このあたりのメカニズムは『続・新免疫革命(慢性病は現代食で作られる)』にも詳述しましたので、是非ご参考にされてください!(^^)!。