みなさんは、炒め料理や揚げ物にどのような油を使用していますでしょうか?
またまたとんでもない解析論文(J Lipid Res. 2018 Sep; 59(9): 1771–1782)が出ていました。
植物油脂(プーファのオメガ6)がLDLコレステロールを低下させるので、飽和脂肪酸を植物油脂に変えろと・・・・
この論文では、ココナッツオイルやパームオイル(いずれも飽和脂肪酸リッチ)もバターと比較するとLDLコレステロールを低下させるとなっていました(^○^)。
LDLコレステロールが低下することは、命にかかわることです。
その意味をみなさんはもうお分かりですね。
ステロイドホルモン、ビタミンDや胆汁酸はLDLコレステロールを原材料としています。
さて、その一方で植物油脂が心臓血管疾患の原因であるという最新の研究が発表されました(Open Heart 2018;5:e000898)。
とうとう認めざるを得なくなりましたね・・・(*^。^*)
心臓血管疾患や脳卒中さらには、全身の臓器障害を引き起こす動脈硬化。
これはLDLコレステロールの量で起こるのではありません。
あくまでもLDLコレステロール(あるいはHDLコレステロール)の質で起こります(^○^)。
コレステロールの質とは何でしょうか?
それは、ズバリ・・・・・
コレステロールが“酸化”しやすいかどうかということ。
それでは、コレステロールが酸化するというはどういうことでしょうか?
ちょっと考えてみましょう。
それはコレステロールに含まれるプーファが酸化することです!
もし、みなさんが魚油や植物油脂を摂取していると、コレステロールにプーファが結合します・・・OMG!!
そのプーファが酸化することでアルデヒドができ、そのアルデヒドと結合した物質が炎症ゴミとなるのです。
この論文では、植物油脂が結合したコレステロールが酸化したもの「oxidised cholesteryl linoleate」が原因としています(実際は、魚油やDHAなどのオメガ3もコレステロールに結合して動脈硬化の原因になる。ここまでは著者たちも分かっていません(^○^))。
動脈硬化巣に最もたくさん存在するのが植物油脂の酸化物。
これが心臓の不整脈、細胞死、多臓器不全や心停止を引き起こすとまで書いています。
ちなみに飽和脂肪酸+トランス脂肪酸を植物油脂に変えると、すべての慢性病による死亡率および心臓疾患による死亡率が高まることが疫学的調査でさえ示しています。
心臓カテーテルや血管のバイパス術などのテクノロジーは発展しましたが、そもそもどうして動脈が詰まるのかという問いは依然と封印されたままです。
そろそろ真の原因にアプローチしないと、地球は宇宙でも最も遅れた星になりかねません(^○^)。
少しみなさんも料理の方法を見直してみましょう!(^^)!。