現代医学では、バクテリア感染が疑われるととりあえず抗生物質が投与されます。
抗生物質を投与している間は何とか発熱は治まりますが、抗生物質が切れるとまた発熱を繰り返すパターンをたくさん経験しました。
これは抗生物質耐性がすぐにできることが原因と基礎医学の遺伝子総集編でもお伝えしました(#^.^#)。
しかし・・・・・・・
今回、さらにバクテリアが抗生物質に耐性を持たなくても、生き延びるという興味深い研究が報告されました( Science Signaling, 2018; 11 (547): eaat5750 )。
バクテリアは抗生物質が入ってきたときに、一時的に休眠するという戦略をとることが分かったのです(^○^)。
つまり「冬眠戦略」。
そして、抗生物質の影響がなくなると再び冬眠から醒めて活動を始めます。
抗生物質を止めると発熱する理由がこれでよく理解できました!(^^)!。
耐性菌が問題であれば、抗生物質を再開しても効果がないはずですよね。
だからといって抗生物質を延々と投与することは、それこそ耐性菌を作ることになります。
さらには細胞の糖のエネルギ―代謝をブロックしてしまいます(抗生物質の慢性投与)。
これが多臓器にダメージを与えるというメリットがデメリットを上回る副作用をもたらします。
それはなぜでしょうか(コメント頂ければ幸いです(*^。^*))?
「抗生物質でバイキンを叩く」という発想自体が過去のものになりつつありますね。
私たちの体内で休眠状態のバクテリアが目覚める条件は、抗生物質がなくなることだけではありません。
このことを次作の『鉄総集編~鉄の隠された危険性』DVDでハイライトしておりますので、どうぞご期待ください!(^^)!。