1万5400人の米国人に、消費した食べ物と飲み物、量などを尋ねた質問票の回答をもとに解析した研究が発表されています(The Lancet Public Health, 2018)。
質問票から、研究者は被験者の摂取カロリーにおける炭水化物、脂肪、タンパク質の割合を推計したようです(つまり正確なものではありません(^_-)-☆)。
糖質制限(ローカーボ)は、糖質過多とともに中等度の糖質摂取よりも死亡率が若干高くなったということでした。
BBCのニュースでは、
「低炭水化物の食事は、寿命を最大4年縮める可能性がある」とういう表題。。。。。。。
しかも、動物性タンパク質・脂肪を植物性に変えると若干死亡率が下がるとも書いています。
はぁ~~~~~~~~フゥ~~~~~
炭水化物の量しか見ていない時点でアウトですが。。。(炭水化物の質が大切!)
これはつまり、プーファ(植物油脂)のプロパガンダの論文であるということです。
動物のタンパク、脂質から植物性タンパク(つまりGMOのこと)と植物油脂(プーファ)に変えろ~という多国籍企業の号令(そうしないと病気が増えないじゃないか~(;^_^A)
。
この研究には迂回して産業界から資金が出されているのでしょう。
さて、さて・・・・
この質問票は過去1年に何を食べたかを問うものです。
ダイエットや食事に気を配っている人ならともかく、そうでない人が1週間前の食事内容を覚えているでしょうか?
みなさんも1週間前の食事覚えていますか?
ちょっと思い出してみてください(^^♪。
さらに・・・・・
対象者の食事は調査開始時とそれから6年後に計測されただけです。
つまり、その後の19年間は調査されていない!・・・
絶句・・・・
ちょっとこの研究デザインはひどすぎます。
19年前と今の食事が同じという人はどれだけいるでしょうか?
少なくとも私に関して言えば、食事内容は20年前とは180°違います(^_-)-☆。
みなさんはどうでしょうか?
このような疫学的調査は、収集したデータをもとに解析ソフトで数字をいじくりまわすのですが、その基になるデータそのものが信用できないのです・・・・(-_-;)
そして統計操作(あるは数字を変える)で白を黒に変えることは簡単です。
公衆衛生学もいつまでこのような論文を発表しているのでしょうか?
疫学的調査は汚染物質を特定するのには重要ですが、健康を語るにはあまりにも不正確かつ操作的でサイエンスとはいえません。
疫学的調査は、何らかの関係がある可能性があるといえる程度で因果関係とは何の関係もないからです。
たとえば、戦後からは日本の防衛費が伸びていますが、徐々に出生率が低下しています。しかし、防衛費が伸びたから出生率が低下するとはいえませんよね(何の関係もない)。
疫学的調査は、ある要素が高くなったときに、他の要素が高くなったり、低くなったりするという現象を述べただけで、それは関連しているかも知れないが(汚染物質と健康被害のように)、防衛費と出生率の関係のようにまったく関係ない場合の方がほとんどなのです。
特に健康と生活習慣の関係は、疫学的調査では何も因果関係が言えません。それは、健康には様々な要素が絡まりあって影響を与え合っているためです(交絡因子といいます)。
疫学的調査がエビデンスレベルが低いといわれているのは当然ですね(*^^)v。
研究論文は残念ながら経済(金主)に属しています(御用論文と呼ばれています(#^.^#))。
その中でもなんとか活路を見出そうとする貴重な研究が埋もれています。それを拾い上げる努力をこれからも地道に続けていきたいと思います(^_-)-☆。