REFERENCE

『脂肪を取り除くという考え方はレッド・フラッグ!』

1ヶ月前にジムに初めて来られた初老の男性がおられました。

 

 

 

70歳は超えられていると思います。

 

 

 

マラソンを現役でなされているということで、まったく体脂肪がない体型をされています。

 

 

 

 

体幹もかなり強い印象でした。

 

 

 

 

しかし、背骨も少し曲がっていますし、お尻の筋肉もありません。

 

 

 

筋肉をつける決心をされたのだなと思っていました。

 

 

 

本日久し振りにお見かけしたので、思い切って御歳を伺いました。

 

 

 

すると・・・・・

 

 

 

「もう50歳になるんです。。。」

え????

 

 

 

 

同級生ですね。。。。(^_^;)

 

 

 

にわかに信じがたかったため、聞き間違えたのかと確認のために、

 

 

 

「清原選手や桑田選手やカズと同年代ですよね?」

 

 

 

と尋ねると

 

 

 

「はい。そうです。」

 

 

 

やはり、マラソンは命を削る過酷なスポーツなのですね。。。。

 

 

 

 

さて、拙著「病はリポリシス」にも詳述しましたが、脂肪を燃焼させるのは危険を伴います。

 

 

 

その危険なことを一気にやってしまおうとする美容医療。

 

 

 

その一つに講義でもご紹介した凍結脂肪分解(Cryolipolysis)があります。

 

 

 

脂肪を凍らせる方法をご存知でしたでしょうか?

 

 

 

体全身あるいは脂肪をとりたい局所を低温に冷やして、ストレスを与えることでリポリシス(脂肪分解)を起こさせます。

 

 

 

この方法で全身凍結させて死亡した症例が昨年問題になりました。

 

 

 

さて、この凍結脂肪分解による脂肪分解のあと、施術の前よりも脂肪がつくという現象があることがようやく報告されるようになりました(Plastic and Reconstructive Surgery, 2018; 142 (1): 17e)。

 

 

 

しかも、以前より硬くなります。

 

 

 

ガンの場の理論のところでもお伝えしていますが、生命場にストレス(今回の場合は寒冷ストレス)を与えると、たとえある組織を除去したとしても、さらにその部位に再発します。

 

 

 

 

 

その再発したものは、最初のものよりやっかいなものになります。

 

 

 

 

たいていは硬くなり、増殖速度も速くなります(ガンの四大治療の後の再発と同じ)。

 

 

 

 

論文では、このような再発するものは0.8%程度としていますが、長期的にはもっと多いはずです。

 

 

 

 

そして、そのような再発が起こると、クライアントは違うドクターのところに行くはずですから、実際の再発症例はもっと多いのです。

 

 

 

そして、その再発症例ではまた脂肪を外科的に取り除け(脂肪吸引)ば問題ないとしています。しかし、それでも再発して何度も手術するはめになることもあると正直に書いていました。

 

 

 

脂肪組織にダメージを与える治療は、より事態を悪化させます。

 

 

 

さらにリポリシスそのものが、糖尿病、ガンの直接的な原因になることまでは言及していません(言及すると美容医療が成り立たない)。

 

 

 

 

では痩せるためにはどうしたよいのか?

 

 

 

やはり糖のエネルギ―代謝をしっかり回すことにつきます。

 

 

 

そして現在、私も自分の体で実験中ですが、ちょっとずつリポリシスを起こさせてゆっくり痩せていくのが究極のリバンドなし、副作用なしの健康的な痩せ方だと思います(#^.^#)。

 

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