昨日、「病はリポリシスから」の読者の方から以下のご質問を頂きましたので、ここでシェアしたいと思います。
(ご質問)
本日、「病はリポリシスから」が届きました。
昨年、講座も受けさして頂き、糖質制限していた私は目から鱗だったのですが、早速発酵バターと糖をよく食べるようになるとアトピーがだいぶん落ち着きました!
ありがとうございます。
本を改めて読んでいて疑問だったのが、実際どのぐらいのフルーツや糖を1日に食べられているのだろうという事です。
糖を復活させましたら、結構食べるようになって食べ過ぎる気がしてきています。。
(回答)
私が「原始人食」とは名付けてはいますが、食事の基本は糖のエネルギ―代謝をスムーズに回すことです。
糖が生命体のエネルギ―代謝の基本ですから、自分の代謝に見合う糖質を必ず摂取しないとリポリシスを含めた異化(いか:自分の体を分解)が始まります。現代人ではプーファが放出されます。
拙著にございますように、異化は「病気の場」を作り上げる一里塚と考えてください。
したがって、ご自分の代謝が高まれば高まるほど、糖質は必要となってきます。
さて、ここからが回答に入っていきます。
各個人によってエネルギ―の必要量が異なってきます。
毎日、身体活動をせず、頭も使わないライフスタイル(「カウチポテト」スタイルといいます)ではエネルギ―そのものを必要としませんので、糖の必要量は低下します。この究極型が冬眠状態です(現代人は大なり小なり冬眠状態です)。
身体活動を活発に行っている、かなりの頭脳労働している、かなりストレスがかかる日常を送っているなどの場合は多大なエネルギ―代謝を必要としますので、この場合は頻繁に糖を摂取しないとストレス反応が起き、異化が開始されます。
私はいつも手元に黒砂糖やフルーツジュースを置いています。
それでは具体的にどれくらいの糖を摂取すればよいのか?
4年くらいかけてじっくりプーファ・フリーを行えば、頭ではなく体で必要量が判断できるようになります。
それまでは、糖の必要量の指標としてはタンパク質量から逆算していきます。
タンパク質の1日絶対必要量(これを下回ると体が分解されていく)は、もちろん身体活動量に左右されますが、75~100gです(体重が50kgと仮定して)。
糖質はこの2~3倍が必要です(その理由は私の生化学や糖の授業でお伝えしておりますので復習をお願いいたします。9月に刊行される新刊にも記載しております。楽しみにしていてください!(^^)!)。
糖質も過剰摂取(500g以上)すると飽和脂肪酸となって蓄積していきます。
飽和脂肪酸はプーファではないので比較にならないくらい安全ですが、それでも蓄積しすぎることはよくありません。